「確かに」という言葉についての考察
先日、大型トラックが、とある会社の敷地内に、道路からバック駐車していました。
途中で止まって、何やら話し声が。
運転手の若者に、外から上司らしきオジサンが話しかけていました。
「お前さぁ、〇〇で〇〇なんだから、〇〇だろうが・・・」的な。
怒鳴っているわけではなく、困っている感じで、ちょっと呆れている風でもあり。
若者は「あぁ、そうですね。確かに。」
上司「~~~。」若者「確かに。」
上司「あのさぁ、すいませんとか、出てこないのぉ?」
私はそこで通り過ぎ、そのあとは分かりませんが。
上司の気持ち、わかりみ。(笑)
「確かに」って上から目線ぽいし、注意してアドバイスしてるわけだから、部下らしい態度が欲しいですよね。
若者の気持ちも、わかりみ。
心の中では(あぁ!!そうか。確かにおっしゃる通り。ほんとそうですね!その方がいい!)
という気持ちを込めて、「確かに」と言っている。
でもさ、「確かに」って言葉を受けた方には、言外の気持ちは全く伝わらない。
「確かにおっしゃる通りです。アドバイスありがとうございます。至らない自分ですいませんでした。」
と言って欲しいほどなのに。
でも若者にとっては、トラックが中途半端な状態で、そんな長くてまどろっこしい事言っている場合では・・・。なんだよね。それで「確かに」という言いなれた、自分の驚きや感心を込めたつもりの、短い言葉を発したんだろうな。
さらに若者の言い方は、若者にありがちな、クールな平坦な言い方なので、余計に上司には、響いてない感じを持っちゃう。おばちゃんとかは、同じ「確かに」でも、大げさに驚いていってみたりするから、コミュニケーションとれちゃうんだけどさ。
昭和人の私からすると、怒鳴ってはいないから、困り気味でも、まだやさしい言い方だと思うけど、若者にとっては怒られたとか感じるんだろうな。嫌なんだろうな。うるさくて。
そして流行り言葉にはありがちですよね、言外の多くの情報をひとまとめにして、バシッと言い放つ言葉。
「やばい」とか「かわいい」とか。それって、年代や、世界が違うと、言外の意味までは汲んでもらえないことがあります。
親交の深い人同士なら「確かに」って使ってもいいけど、職場では危ない言葉です。
使うなら「確かにそうですね。」プラス「ありがとうございます」「すみません」した方がいい。
確かに。気をつけよう。
・・・すれ違った、ちっぽけな遣り取りに、ここまで考えてしまった・・・。
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