松宮かんな の ちょっとだけよ

基本 役者
飼い猫の「ぷう」と「ビビ」を溺愛中

ポルテVSピーフ

2005-07-02 19:13:47 | インポート
皆さんは、『ポルテ』というカップケーキをご存知だろうか?
群馬出身の私が幼い頃、大好きだった御菓子である。

事件は、およそ12年前の大学の演劇研究会の会室にてはじまる。
そこは、コンクリート造りのプールの下に設けられた、6畳ほどの狭さを写真研究会と分け合って使っていた、かび臭い部屋である。作・演出の浅野も、同研究会の出である。
若き日の岡山出身の浅野氏が、田舎から送られてきたという御菓子を、小腹がすいたと言って開けていた。!あぁっ!見覚えがある、それは!

松宮   「それ、知ってる!ポルテ!懐かしいっ。美味しいんだよねぇ!」
浅野氏  「?何言ってんの?これ、ピーフだよ。」
松宮   「・・・?えっ?」

見ると、『ピーフ』と書いてある。ひとつ分けてもらう。良く似ている。不味くはないが、しかし心なしか、ぱさぱさした感じが。私は『ポルテ』という、もっとしっとり、どっしりしたお菓子があることを主張して騒ぎ始める。そこへ、千葉から通っていた小柄な女の子通称「小町」が現れる。

小町  「うちの地元のスーパーで、見たことあるよ。ポルテ。」

数ヵ月後、小町の母様が買ってきてくれたという、『ポルテ』を手に入れる。浅野氏におすそ分け。

松宮  「どうだ、本当にあっただろう?ポルテ。こっちの方が美味いだろう。」
浅野  「いや。ピーフの方が、軽くて断然美味い。これはベトベトする。」

かちーん!あたしの『ポルテ』を、そんな風に愚弄するとは!ポルテの方が美味いんだ!

そんな記憶も風化していた先日、近所のスーパーで『ポルテ』を見つける。翌日、さっそく浅野氏に報告。さらに、お一つおすそ分け。

松宮  「ポルテがあったよ。懐かしくて、美味しいポルテ。」
浅野  「あぁ、ピーフのニセモノね。やっぱりピーフの方が美味しいや。」

かちーん!皆さんは、『ピーフ』というカップケーキをご存知だろうか・・・『ポルテ』より軽い、『ポルテ』のニセモノのようなお菓子である。

コメント
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