matta

街の散歩…ひとりあるき

竹林の不二 

2014年01月04日 | 絵画・彫刻

写実的表現の多い『富嶽百景』にあって、
本図は大胆に装飾的効果を狙い、
みごとな成功を収めている。
竹幹のすくすく延び立っている感じが、
間に配した筍のいきいきした姿と俟って画面を被い、
生気をもたらしている。
その竹の線と交叉してなだらかな
富士の稜線が形作る山容の様式的な美しさが、
とくに引き立って見える。
近代に十分通じる斬新な感覚をもった作品である
   (北斎『富嶽百景』二編・鈴木重三氏解説より)

※版画はモノクロ。イラストレーターでトレース、彩色


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