■浦嶌
浦島太郎
■高砂■
高砂や
この浦舟に 帆を上げて
この浦舟に帆を上げて
月もろともに 出汐(いでしお)の
波の淡路の島影や 遠く鳴尾の沖過ぎて
はやすみのえに 着きにけり
はやすみのえに 着きにけり
四海(しかい)波静かにて 国も治まる時つ風
枝を鳴らさぬ 御代なれや
逢ひに相生の松こそ めでたかりけれ
げにや仰ぎても ことも愚かや
かかる世に住める 民とて豊かなる
君の恵みぞ ありがたき
君の恵みぞ ありがたき
一期榮■いちごさかえ
桃太郎…めでたしめでたし、ハッピーエンド
以上で葛飾北斎『傳心畫鏡』終了です。