matta

街の散歩…ひとりあるき

富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 

2014年01月05日 | 絵画・彫刻

神奈川沖浪裏。
・・・北斎はあたかも、同じような舟に乗って
この場面を描写しているかのように
視線を低くとり、
波も富士見も上げているのである。
雄大で荒々しい自然の力が、
まったく筆舌に尽くせぬほ強烈に
迫りくる傑作といっていいだろう。

しかしこのような発想は、
北斎とても長い年月を費やして
やっと完成したものであった。
それは本図発表よりも約三十年前に、
同一発想の「おしをくりはとうつうせんのづ」
という作品があることが知られているからである。
(『北斎展』東京国立博物館2005年10/25-12/4の解説より)
※ 版画はイラストレーターでトレース、彩色。

おしをくりはとうつうせんのづ
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2 コメント

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沖浪 (iina)
2014-03-20 08:44:58
江戸東京博物館には、28日に行く予定ですが『北斎展』は、もうとっくの昔に終わってます。


葛飾北斎の富嶽三十六景から神奈川沖浪裏は、こんな感じだったでしょうか ?
返信する
神奈川沖浪裏 (matta)
2014-03-21 07:40:20
『大浮世絵展』は今月の上旬までだったようですね。
残念ですが、また秋に『北斎』はあります。

『ボストン美術館・北斎・浮世絵名品展』
とき:2014/9/13~11/9
於いて:上野の森美術館

また復刻手摺り版でよいなら、人気図版は、
東京博物館や街なかで市販されていますね。
返信する

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