命のカウントダウン(健康余命3605日)

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正常性バイアスについて

2021-03-04 02:02:01 | 新型コロナウィルス
 正常性バイアスとは、何等かの大きな、そして危機的な変化が自分に起こっているにも関わらず、「自分だけは大丈夫」とか 「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価したりしてしまう脳の特性の事を言います。

 災害などの非常事態などにおいて、この「まだ大丈夫」「自分だけは多分大丈夫」と思い込んでしまう事によって、避難が遅れ、多くの人が命を失ったり傷ついたりしてしまう原因になる、色々な事例でそのことは証明されています。

 我が国の東北大震災のあとの大津波、ある程度予想されていたにもかかわらず、避難しなかった、避難が遅れた方が多くおられ、多くの方が犠牲になってしまわれたことはまだ記憶に新しいと思います。

表題写真は(韓国・大邱地下鉄・中央路駅地下鉄火災事件)の写真です。
 事件は韓国三番目の大都市、大邱(てぐ)の地下鉄中央路駅で2003年2月18日午前9時52分35秒に発生した。自殺願望者のガソリン放火でありました。結局197名の方が亡くなりました。火災発生当初は、煙が迫ってくるにもかかわらず、多くの乗客が落ち着いた?対応をされていたことが写真からうかがい知れます。しかし、地下鉄と言う閉所での火災であり、酸素欠乏と有毒ガスの充満により多くの犠牲者が出ました。
 初期対応が遅くれた原因の一つに、正常化バイアスと呼ばれる心理反応が挙げられています。

 でも、正しく対応しろと言われても、結果論です。電車の中に少し煙が発生したくらいで大騒ぎして逃げまどったら・・・ほとんどの確率で「空騒ぎ馬鹿」と言われて終わるでしょう。でも、この時は、大火災になってしまいました。自動消火装置があったにもかかわらず・・・
こんな大規模な火災になって、200人近い人が犠牲になってしまうなんて、思わないですよねぇ。
正常性バイアス、マイナスの面にばかり光を当てられますが・・・
私はプラス面の方がよほど大きいと思っています。

 
 避難勧告等が発令されても実際に避難する人は少ないのが実情です。それを問題視されますが・・・避難をしなかっ理由として「以前に避難勧告が出された時も自分は一度も被害に遭わなかった」、「近隣の人も避難していないから」等が挙げられています。経験則による判断とも言えますよねぇ。要するに確率の問題???前回は問題がなかったとしても、今回も同様ではないかもしれない。、オオカミは、今までと別方面からも来るかも と、お上は脅し続けて来ますが、全て真に受けていたら、生活する事すら難しい。

 正常性バイアスは、生きていくうえで欠かせない必須の感覚だと思っています。例えば、私から正常性バイアス「俺は、多分死なないのではないか」というおバカな感覚を抜き去ったら、新型コロナ疑い患者さんの診察、検査なんて到底できないです。自分だけは多分大丈夫だろうとおバカに思っているから、新型御ロナ疑いの患者さんの診察、検査しております。正常性バイアス、私に必須な感覚であることをご理解いただけたでしょうか!!

次回は、ちょっと厄介な・・・正常性バイアスの塊のような爺ちゃんの話です。これはこれで・・・・難儀なのよー!!

https://tenki.jp/suppl/m_yamamoto/2015/04/18/3081.html#sub-title-a




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