在宅医療をやっていると、患者さんご本人、主介護者であるご家族たちと、平穏死に向けての柔らかな合意が形成されていると思っているさなかに、東京から帰って来た息子(娘)が、「何やっているんだ、こんなことしていたら母さんが(父さんが)死んでしまうじゃないか!!ちゃんとした病院に入院させて、ちゃんと診てもらえ!!」と、大声で叫ぶ。
これまで築き上げて来た静かな同意(私はこれこそがACPだと思っております。は、見るも無残、木っ端みじんに吹っ飛びます。
たとえ、ご本人が、自宅で平穏に死を迎えたいと思っておられても、末期ではご本人は意思を伝えられないことが殆どです。仮に、文書に書いておられたとしても、ほとんどの場合、無残にも無視されます。
遠くから帰って来た息子(娘)は、これまで介護・看護に携わってこなかった罪悪感の裏返しなのか、正義感に燃えていることが多く、ご自身の「正しい」意見を何が何でも押し通そうとされます。
そして、ゆっくりと平穏死に向かっていた患者さんは、たたき起こされ、救急車で大病院に入院、24時間持続点滴、酸素投与、尿路カテーテル挿入、気管挿管され人工呼吸器装着などと言う事にもなりかねません。
苦痛が無ければ良いのですが・・・お見舞いに行くと、点滴過多で、痰が増えてゼロゼロ言っておられます。せっかく、枯れように逝かれるところだったのに・・・とは思いますが、そんなことは言えません。言っても無視されますしね。
私は、絶対にそんな目にあいたくないので、家族には「平穏に死なせてくれなかったら化けて出る!!」と言ってあります。入院保険なんて、一切かけておりません。
手術は受けたいと思っています。利益が大きいならば。放射線療法も勧められれば、多分受けるでしょう。化学療法は、その時その時で考えます。疾患やステージによって、メリットデメリットに大きな差異がありそうなので。でも、長期の入院加療は避けたいです。療養の場は、主には在宅にしたいです。
私は、命の火が消えかけている時に集中的な治療なんて、拷問でしかないと思っています。
でも、現実にはあるのですよ。子供たちの自己満足のために、親が平穏に死ねない事が。
以下、偉大な諸先生方の文章です。参考にして下さい
東京にいる息子症候群
東北大学病院 緩和医療科 田上 恵太
東北大学病院 緩和医療科 田上 恵太
長尾和宏先生の
子供が平穏死の邪魔をする
カリフォルニアから来た娘
中尾篤典(岡山大学医学部 救命救急・災害医学)
いずれも少し長くて読み応えありますが、全部が全部面白いです!!
東京から、仙台から、カリフォルニアから、テキサスから、はたまたニューヨークから、都会から帰省してくる子供たちは・・・・いずこでも面倒なのですねぇ!!正義を振りかざす方は・・・いずれにせよ苦手です。
正義の味方って年代的には月光仮面を思い浮かべますが・・・隣に住んでいたら、絶対に変な人ですよね。白い包帯で全身ぐるぐる巻きにした上にサングラス。 正義の味方は・・・・モンスターなのでしょうねぇ
、時代を先取りして、感染予防に徹しておられたのかもしれませんが・・・
、時代を先取りして、感染予防に徹しておられたのかもしれませんが・・・
corona対策ファッションだったのですね。
終末医療は本人が1日でも、幸せなら、、、
スパゲティだらけにならないで、、
見慣れた環境の中で、、、
赤ちゃんがママのオッパイ吸って,、コロン、、、と
眠るみたいに、、家庭というママの胸で私なら、、、
そう願います。永眠できる環境が良いですね。