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命のカウントダウン(健康余命3605日)

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風邪予防にイソジンは逆効果

2019-12-02 07:11:31 | 不適切な治療
予防医療学 (環境安全保健機構健康科学センター)の教授 川村 孝
Takashi Kawamura, M.D., Ph.D. Professor による研究で、この「風邪の予防に水うがいが有効」を始めとして、「働き盛りの突然死は4月や週末に多発する」「一般市民による心肺蘇生は胸骨圧迫が第一」「AEDの普及で助かる命が増える」「IgA腎症の透析導入を臨床指標で予測する」など、きわめて身近で日々の健康管理や医療に直接役立つ研究を行っておられます。その報告によると

水うがいで風邪発症が4割減少した。そして、ヨード液(イソジン、ポピドンヨード液など)は、無効であった。
世界初の無作為化試験で実証 
風邪の予防策としてうがいは当たり前のように行われているが、日本独自の衛生習慣であり、 またその有効性は十分に検証されていない。そこで 2002 年から 2003 年の冬季に北海道から九 州まで全国 18 地域で、うがいの風邪予防効果を世界初の無作為割付の研究で検証した。 ボランティア 387 名を募り、くじ引きで「水うがい群」「ヨード液うがい群」「特にうがいをしない 群」の 3 群に割り付け、2 ヶ月間にわたって割り付けられたうがい行動をとってもらって風邪の発 症を追跡した。その結果、発症率はうがいをしない群の 1 ヶ月あたり 100 人中26.4 人に対して水 うがい群は 17.0 人、ヨード液うがい群は 23.6 人であった。多変量解析で群間のばらつきをそろ えると、水うがいをした場合の発症確率はうがいをしない場合に比べて 40%低下することにな る。一方ヨード液うがいでは 12%の低下にとどまり、統計学的にも意味のある抑制効果は認めら れなかった。 水の乱流によって、(ウイルスそのものではなく)埃の中にあってウイルスにかかりやすくする プロテアーゼという物質が洗い流されること、水道水に含まれる塩素が何らかの効果を発揮した ことなどが考えられる。またヨード液でそれほど効果が出なかったことについては、ヨード液がの どに常在する細菌叢を壊して風邪ウイルスの侵入を許したり、のどの正常細胞を傷害したりする 可能性が考えられる。 風邪は誰でもかかる健康障害であり、風邪の治療に約 6000 億円の費用がかかっていることを も考えると、水によるうがいという単純な保健行動の影響は大きいかもしれない。なお、この研究 は 2005 年の American Journal of Preventive Medicine(米国予防医学会機関誌)に掲載された。 
だそうです。この結果は有名ではありますが、一般的にはあまり知られていないようです。それには、うがい液を製造しているメーカーに対するTVなどのマスコミの忖度が働いていると言われています。

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