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花粉症 マイナーな治療について その2

2021-02-20 15:14:03 | 不適切な治療
花粉症の季節ですね。
花粉症の治療の話をさせていただきます。
花粉症の減感作療法については、以前お話させていただきました。

1,減感作療法(根治療法(病気が治る)となる可能性がある唯一の治療法ですが、根気の必要な時間や手間のかかる治療です)


2,レーザー治療をはじめとする各種手術療法 (根治療法とはならないことが多い様で、数年で再治療が必要になることが多いとのことです。詳しくは耳鼻咽喉科等のHPを参照にしてください)


3,注射による治療(減感作療法を除く)
 1シーズン、注射一本で大丈夫 と言う治療には、2種類あります。

まっとうな医者が行う 他の治療では満足な結果が得られない重症患者さんに対する新たに認可された治療と、時代遅れの副作用の塊の様な治療(でも、副作用は後になって出てくるので、分からないことも多い)の2種類です。

まっとうな医者が行う内服薬等で対処困難な重症花粉症に対する注射治療は、2020年より、重症・最重症のスギ花粉症に対して、2月~5月限定で施行可能となった抗IgE抗体オマリズマブ(ゾレア®)を皮下注射です。
これは、相当効く様ですが・・・・普通の治療では効果が得られない超重症の方に限っての保険適応です。12歳以上限定、注射も高価で費用は薬剤費のみで1か月あたり、3割負担で約4500円から7万円程度かかります。

2020年より前から1シーズン1本の注射治療を受けておられるは・・・・・・
デポステロイドと言われる持続的に効果のあるステロイド剤、ケナコルトAの筋注なのでしょうね。 保険治療ではありますが、認可している厚生労働省も強く注意を促しています。(耳鼻咽喉科学会では、花粉症治療としては長期作用型のステロイドの使用は推奨していません。坂根医院でも花粉症治療としては行っていません。)
厚生労働省の注意です。「デポステロイド筋注は保険で認められていますが、問題は副作用です。 ケナコルトAを1バイアル(40mg)筋注しますと、血中濃度は筋注後3時間でピークとなり、 その後3週間まで有効濃度が維持されます。 一方、血中コルチゾール値は筋注後2週間の間0となり、副腎皮質機能の抑制は3~4週間続きます。 また、排卵に与える影響については、卵胞期初期に投与した場合には排卵は2週間以上抑制され、 再開は3~6週後になると報告されています。2000年に行われました花粉症患者さんを対象とした 調査では545名中12.7%の方が本治療の経験がありましたが、その効果に対する満足度は他の治療法 に比較してむしろ低値であり、かつ1シーズンに3回以上筋注を受けていた方が37.5%もあり、さらに 副作用について説明を受けている方は40.6%にすぎませんでした。他に副作用の少ない治療法が多数 あり、本治療法は一般的にはすすめられません。患者さんの強い希望により使用する場合でも副作用 の可能性、禁忌疾患(高血圧、糖尿病、感染症、緑内障、白内障など)の有無を確認し、十分なイン フォームドコンセントを得る必要があります。 」

一言で言うと、花粉症に対しては使うべきでない 効き目もありそうだけど後になってヤバい薬なのであります。


ここまで、なんだかんだと花粉症に対するマイナーな治療を解説してきました。
次こそは、花粉症治療のメジャーな治療のなかでももっともポピュラーな、第2世代の抗ヒスタミン薬、その中でも一番人気のアレグラ:フェキソフェナジン に関して、主に価格面=お得な求め方について解説したいと思っております。






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