命のカウントダウン(健康余命3605日)

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開業医の辞め時

2022-10-25 00:43:55 | 坂根医院
私は田舎の開業医です。
私の医院は300坪ほどあって、(田舎の土地は、田圃の一反単位、我が医院は、一反です)車は25台ほど駐車可能です。
広いとは言え、片田舎の市街化調整区域なので、土地は安かったので開業資金は土地建物備品込みで5千万円以下でした。平成10年の話ですが・・・

銀座でこんな広大なクリニックを開いたら・・・・
何十億円必要なのでしょうねぇ
それなのに、銀座でも、奈良の片田舎でも医療報酬には殆ど変わりはありません。私は、都会のど真ん中で普通のクリニックを開業されている方の経営感覚が理解できないです。美容整形系外科など、特徴があって売り上げも見込める医療機関は話は別です。

特徴のない「普通の内科クリニック」の場合、田舎で開業した方が圧倒的に有利だと私は思っています。

私が開業した20数年前、開業コンサルタントなる訳の分らん人々は、半径500m以内の人口だとか高齢者人口がどうこうとか言っていましたが、私は全く無視しました。我が医院、徒歩300m以内に住居はありません。市街化調整区域で一般住宅は建設できませんから。

今現在も、徒歩300m以内に住居はゼロのママです。老人ホームが一軒建ちましたが、私は全く関係しておりません。

我が、田原本町の坂根医院は田圃の真ん中にある人里離れた医療機関です。ですけれど、食うに困るどころか、忙しくて困るくらいです。
開業当初は、外来が暇だったら、往診すればいいやと思っていたのですが、今や外来診療も、往診も、こなし切れない需要があり、往診依頼は断っても断っても・・・と言う状態です。

一般的にクリニックの廃業率は5%程度。という事は、クリニックは20年程度で廃業されるという事ですよね。引き継いで長く開業されることも多いので、私の様に一代で終わる場合はもっと短いのでしょうね。

これまで、24年ほど、がむしゃらに働き続けて来ました。68.6歳になって、疲れを感じております。今後どうすれば良いのか迷っております。需要は有難いことに大きいです。でも、応えきれません。
倒れるまで働けば良いのかもしれませんが、倒れた時に多大な迷惑を掛けてしまいます。やはり、何とか危機管理含めて考えるべきだろうと思っていますが・・・さて、どうすれば良いのでしょうね!!!!