命のカウントダウン(健康余命3605日)

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今シーズンのインフルエンザとインフルエンザワクチン

2022-10-01 22:06:10 | インフルエンザ
10月に入りました。奈良県中部の我が坂根医院でも、本日からインフルエンザワクチンの接種を開始しました。

一昨年、昨年と日本でのインフルエンザ罹患者は、ほぼゼロレベルでした。
坂根医院でも一昨年2人、昨年ゼロ、今年の夏に2人の罹患者がありましたが、例年に比べたら、殆ど「誤差」でした。

その2シーズン、南半球でも殆ど流行しなかったとの事です。ですが、今年の夏(南半球では冬)、オーストラリアで流行を認めました。
例年よりも流行のピークが早かった様です。
流行した型はA香港でした。
それで、来たる2022-2023シーズン、日本でもA香港が流行するのではないかと言われています。本年夏に、大学生で2人のA型インフルエンザを診断したのですが、その後10月1日までインフルエンザ患者は認めておりません。高熱があったりする「インフルエンザかもしれない」患者さんに対してしかインフルエンザの検査をしていないので見逃し例もあるかもしれませんが、今のところ流行っている実感はありません。

しかし、9月下旬に大阪の幼稚園で学級閉鎖が出ました。幼稚園、小学校、中学校、高校で大阪市内でインフルエンザでの学級閉鎖は1年7か月ぶりとの事です。
大阪市内では2019年秋から20年春までのシーズンに173施設で学年閉鎖、610施設で学級閉鎖となった。しかし、新型コロナウイルスの流行が本格化した20~21年のシーズンは1施設で学年閉鎖となっただけで、21~22年のシーズンの学年・学級閉鎖はゼロでした。

今シーズン、インフルエンザ流行るかもしれませんね。でも、インフルエンザには治療薬もあります。重症化因子を強く持っておられる幼児、高齢者や担癌患者や免疫が低下している方等を除いては、そんなに焦る必要はないのではないかと思っています。

そして、今シーズン、インフルエンザワクチンは不足しません!!焦らずに余裕を持って考慮の上、必要と思われたら接種してください!新型コロナワクチン接種との接種間隔は、考慮不要(同時も可能、間隔が何日でも可能です)

そして、13歳以上なら、接種は一回で十分ですよ!!!


バードストライク(飛行機)

2022-10-01 11:42:44 | 危機管理
2019年12月19日の記事の焼き直しです。

本日のANA246便の事故、バードストライクの可能性が高そうですね。

鳥とぶつかったら、ぶつかった対象が飛行機であれ自動車であれ、列車であれ、ビルの窓ガラスであれ、風力発電風車と、対象が何であってもバードストライクと呼びます。ここではとりあえずは飛行機に鳥がぶつかる問題を考えてみました。

飛行機に鳥がぶつかる「バードストライク」、日本では毎年1500件程度発生しているそうです。
近年、緩徐に減少傾向にはありますが、2018年、1434件発生しています。国土交通省の資料によると、7月から11月にかけてが多く、10月がピークだそうです。

 航空機のバードストライクのおよそ半分は、滑走中など地上にいるときに発生し、発生個所で多いのは、機首(ノーズ)の部分。ついで翼、エンジンだそうです。
 現在の飛行機は、バードストライクに遭遇しても、ある程度までは影響がないよう設計されています。
 特にエンジンは、鳥を吸い込んでしまうとブレードが壊れて機能が止まり、飛行できなくなる可能性もあり、大事故に直結します。
映画「ハドソン川の奇跡」として知られる下記の事故は有名ですね。
  • 2009年1月15日、USエアウェイズ1549便不時着水事故 - ラガーディア空港を離陸した直後のUSエアウェイズ1549便(エアバスA320-214)がカナダガンの群れと衝突し、両エンジンが停止した。パイロットはハドソン川へ機体を不時着水させ、乗員乗客155人に死者は無かった

現在では、ジェットエンジンがバードストライクに耐えらえれるか、1.8㎏のニワトリを、実際にエンジンへ打ち込む耐久テストが行われるそうです。(カナダガンは3㎏から6㎏あるそうです)また、発生箇所でもっとも多い機首の先端部分には、補強などの工夫がされているといいます。

 このためバードストライクに遭遇しても、そのまま目的地まで行き、そののち整備するケースが一般的です。2018年のバードストライク発生件数1434件のうち、引き返しや離陸の停止は24件(約1.6%)。ほとんどの場合、そのまま到着地へ無事にたどりついているそうです。
 バードストライクに遭遇した飛行機に損傷が発生する確率は、2018年の日本では約2%(39件)でした。最も機体の損傷につながっている鳥は、600gから1kgの重さが一般的な「トビ」だそうです。

 損傷の確率が一番高かった部分はエンジンで、約7%(17件)。なお、最も多く当たっていた機首部分は約1%(6件)です。

機首にこんな模様を描いても・・・・・効果のほどは・・・疑問です。


 空港別に見ると、海に面した空港では、バードストライクが多くなる傾向があり、一番多いのが羽田空港で、2018年は157件発生。海沿いで、離着陸数が多い大空港のためです。ちなみに確率では、対馬空港(長崎県)が2018年のトップ。遭遇確率は、単純計算で約0.4%です。


 空港でもバードストライク対策をしているものの、鳥と人間との“知恵比べ”状態が続いています。爆音を出す機械などを導入しても、鳥が順応していまい、効果は一時的なのだそうです。
 おもな対策としては、空港内の目視巡視が一般的。発生件数最多の羽田空港は、2012(平成24)年から専用レーダーを導入しており、目視と合わせて24時間体制の警戒を行っています。
 なお日本の航空会社では、バードストライクが原因の墜落や不時着事故は発生していません。世界で見ると

  • 1960年10月4日、イースタン航空375便墜落事故(英語版) - ローガン国際空港を離陸した直後だったイースタン航空375便(ロッキード L-188)がムクドリの群れと衝突し墜落した。乗員乗客72人中62人が死亡。
  • 1975年11月12日、オーバーシーズ・ナショナル・エアウェイズ032便大破事故 - ジョン・F・ケネディ国際空港から離陸しようとしていたオーバーシーズ・ナショナル・エアウェイズ032便(マクドネル・ダグラス DC-10-30CF)がカモメの群れに衝突した。パイロットは離陸中止を試みたが、機体は滑走路を逸脱し炎上した。乗員乗客139人に死者は無かった。
  • 1988年9月15日、エチオピア航空604便不時着事故 - バハルダール空港(英語版)を離陸した直後のエチオピア航空604便(ボーイング737-260)がハトの群れに衝突し、両エンジンが停止した。パイロットは付近の空き地に機体を不時着させたが、乗員乗客104人中31-35人が死亡した。
  • 1995年9月22日、1995年アメリカ空軍E-3セントリー墜落事故(英語版) - エルメンドルフ空軍基地から離陸した直後のアメリカ空軍機(ボーイング E-3)がガチョウの群れと衝突し、左翼側のエンジン2基が停止した。そのため、機体は操縦不能となり墜落した。乗員24人全員が死亡した。
  • 2004年11月28日、KLMオランダ航空1673便 - アムステルダム・スキポール空港を離陸した直後のKLMオランダ航空1673便(ボーイング737-406)が鳥と衝突した。異常が見られなかったため、パイロットは目的地のバルセロナ=エル・プラット空港まで飛行したが、着陸時に滑走路を逸脱した。バードストライクにより、前輪機構の一部が破損したためと推定されている。乗員乗客146人に死者は無かった[14]。
  • 2008年11月10日、ライアンエアー4102便事故(英語版) - フランクフルト・ハーン空港へ着陸しようとしていたライアンエアー4102便(ボーイング737-8AS)がムクドリと衝突し、両エンジンが停止した。機体は、ハードランディングしたが、乗員乗客172人に死者は無かった。
  • 2009年1月15日、USエアウェイズ1549便不時着水事故 - ラガーディア空港を離陸した直後のUSエアウェイズ1549便(エアバスA320-214)がカナダガンの群れと衝突し、両エンジンが停止した。パイロットはハドソン川へ機体を不時着水させ、乗員乗客155人に死者は無かった。
  • 2019年8月15日、ウラル航空178便不時着事故 - ジュコーフスキー空港を離陸した直後のウラル航空178便(エアバス A321-211)がカモメの群れに衝突し、両エンジンが停止した。パイロットは付近のトウモロコシ畑に機体を不時着させ、乗員乗客233人に死者は無かった。

 20世紀では悲惨な事故が多くあったようです。機体の構造やエンジンのファンブレード改良などが進んで、21世紀に入ってからは被害は減少しているようですね。たゆまぬ改善・改良が素早く反映される。それが進化・進歩ですよね。政治の世界に進化・進歩は・・・無いとは言いませんが、牛歩の如しです、歯噛みしてしまいます。。