命のカウントダウン(健康余命3605日)

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フーミン爺ちゃん、眠れました! でも・・・・

2019-10-31 22:36:01 | 在宅医療
今朝、訪問看護ステーションの看護師より報告をいただきました。
「フーミンじいちゃん、昨夜はとても上手く眠れたとのことで、喜んでおられます。途中、3度ほど小用で起きられたのですが、尿瓶で用を足されて問題ありませんでした。」とのことでした。
しめしめ、上手く行ったなぁと思ったのですが・・・
甘かったです。

昼過ぎに訪問看護師から電話がありました。
「まだ起きてこないと娘さんから電話がありましたがどうしましょうか。」
様子を見に行ってもらうと、呼びかけると反応はあり、水分摂取もされているのですが、ベッド上で過ごされている。今日は碁会所に行く予定だったのに・・・
とのことでした。
とりあえず、今夜服用予定のロゼレム、ベルソムラを中止。
どうしても不眠の場合のみルネスタだけ服用 で様子を見てください
出来るだけ起こして、水分を摂取するようにと指示しました。

高齢者の眠剤の処方は難しいです。
明日はどうなることでしょう

それに・・・・・フーミン爺ちゃんはこれまでの経過から一日に右胸水が100Ml/day貯留するすることがわかっています。退院前の25日に胸水1000mlぬいています。あと数日で胸水抜かないと呼吸不全でしんどくなると思われます。
胸水、在宅で抜くことも可能ですが、安全性を考えると(高齢ですし・・・)通院ででも病院での処置が望まれます。どうすればいいのでしょうね。

などと考えていたら・・・・・さらなる難問を突き付けられました

火曜日に放送されたクローズアップ現代を、フーミン爺ちゃんのご家族が見られていたそうで・・・・
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4343/index.html
「爺ちゃんの体調が悪いのは、薬が多すぎるからではないのか?6種類以上の薬の服用は、体に悪いことが多いと番組で言っていた。また、医者の出した薬の9割は止められるという本も出ていたが・・・」と、看護師に言ったそうです。
処方している私に直接言えばいいと思うのですけどねぇ。
本当に面倒くさいなぁと思ってしまいます。

何とかの9割はなんだらかんだら・・・
本の題は・・・
売るためにはセンセーショナルな題をつけなければと言われるのでしょうが・・・
この本を書いた医師も、9割止められるなんて思っていないと思います。
せいぜい半分がいいところでしょう。
それを商売のために9割と断言する
罪深いなぁと思います。

薬を出し過ぎる医師も勿論罪深いのですが・・・カウンターパンチでこんな本を書く医師も同じく罪深い。

フーミン爺ちゃんは超高齢の肺癌末期患者です。
超高齢だから薬は少ないに越したことはないのですが・・・・
既に癌性疼痛が出現しています。呼吸困難感も胸水貯留時には著明であり、双方に対してオピオイドが処方されています。
癌末期の「身の置き所がない倦怠感」に対して、ステロイドも控えめながら処方されています。
オピオイドというのは麻薬です。使い方には一定の法則があって、それに従って副作用が出ない様に使うと、何種類もの薬を併用することになってしまうのです。

ステロイド薬も、身の置き所のないだるさに対しては特効薬なのですが、副作用を抑える薬を一緒に飲まないと使いにくい薬なのです。

私は、NHKのクローズアップ現代や、薬の9割は止められると書いた著者さんが、フーミン爺ちゃんにどう説明するのか聞いてみたいです。

正義漢面するのは簡単ですが、責任持てるのかと私は問いたいです。