昨夜の宇土マリーナはP泊車が数台と静かだった。
遅めの朝食を済ませ、ゆっくりしていると窓をノックする人が居た。
誰だろうと見ると、昨日チヌを頂いた方だった。
ドアを開けるとパックに入った生のモズクとレモンを差し出された。
軽く水で洗い出汁醤油を少し垂らしレモンを絞ってかけると、最高に美味しいと食べ方まで教えて渡された。

わざわざ届けに来てくれたのだった。
昨日偶然釣り場を覗いただけの私達にこの様な対応をして頂き、驚くと共に感謝しかない。
そして、その方は今日もチヌと戯れると釣り場に向かった。
その後、私達は宇土半島から天草諸島を南下した。
途中の漁港や道の駅を覗き、偶には磯を散策したりとのんびり走った。

数日前まで真冬のような天気だったが、驚く事に田植えが始まっていた。

その先の海岸では何かを獲って袋に入れていた。

何を獲っているのか尋ねるとフノリだと言う。
岩に茶色く生えているのがフノリである。
みそ汁やサラダに入れるとコリコリした食感と共に磯の香りがして美味しい。

別の方はフノリではなく違う物を獲っているようだった。

見ると小さなアサリを獲っていた。
収穫は少なく味噌汁に入れる程度だった。

漁業権の無い私達に獲る事は許されないので、少し散策してから温泉に入り今夜の塒に向かった。