テレビでしきりに宣伝している「線虫ガン検診」が気になっていた。
15種類の癌が、しかも86%の確率で早期に発見できると告げている。
15種類の癌は以下のとおりである。(2019年9月時点)
胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がん、膵臓がん、肝臓がん、前立腺がん、食道がん、卵巣がん、胆管がん、胆のうがん、膀胱がん、腎臓がん、口腔・咽頭がん
今、二人に一人は癌になると言われている。
私も齢を重ね後期高齢者となり、その例外ではない。
妻と相談して申し込んだのは1ヶ月ほど前である。
そして送られてきたのがこれである。
検体採取、提出までの説明書と共に、検体用の尿を入れる小さな容器と送付用の小さな袋などが届いた。
検体提出方法は二つあり、N-NOSEステーション・サテライトと言われている指定の場所に検体を持ち込む方法と、有料だが自宅まで取りに来てもらう方法がある。
どちらの方法も全国どこでもと言うわけではなく、住んでいるエリアで検体提出できるか事前確認が必要。
私達は自宅へ取りに来て貰もらい、検体を提出したのは丁度1ヶ月前だった。
診断結果が出るまで4週間~6週間と言われていたが、昨日結果のメールが届いた。
メールを開くとリスク判定は「A、B、C、D、E」の5段階で、「あなたのがんリスクの判定は低い方から2番目のB判定」との報告だった。
妻は1番低いA判定だった。
ひとまず安心した次第です。
総合評価コメントは簡単な検査工程と継続検査の薦めで、拍子抜けするようなコメントだった。
5段階を表にして私のリスク度合いを点で表示、その下に日本人の癌の平均的な罹患率を1とした時のリスクが記載されている。
私の場合のリスクは0.3である。
その下に2020年にN-NOSE検査を受けた合計人数を100として、リスク判定(A~E)別に割合が%で表示されているが、これをどの様に解釈すれば良いのか分からない?
お客様相談室に電話して、15種類の癌が分かるとうたっているが、この検査結果をどの様に読めば癌の種類が分かるのか?と質問すると、癌の種類は分からないとの回答だった。
癌の種類別のリスクが告げられるのかと思っていたが、そうではなかった。
リスク:Eと判定されても15種類の癌のどれなのかは、一切分からないそうだ!!
後は人間ドックなどで癌オプション検査(腫瘍マーカー検査、内視鏡、超音波、CT、MRI)を受ける様にとの事だった。
宣伝文句を改めて読み直したが、15種類の癌のリスクが分かると書いているが、一言も
癌の種類は分かりませんと書いてはいない。
逆に15種類の癌「毎に」リスクが分かりますとも書いていない。
15種類の癌毎にリスクが分かると思い込ませる宣伝手法に乗せられた私が悪いのか・・・!?
期待が大きかっただけにがっかりし、誇大広告に騙されたような気分になった!!
私が線虫ガン検査を受けたことを知っている友人達が、結果が知りたくて待っていた。
誰もが15種類の癌毎のリスクが示されると信じて、私の結果を見て受けてみたいとの事だったが、私の報告を聞いた友人達は、線虫ガン検査を受けたいと言う人は居なかった。
まだまだ確立された検査方法ではなく、発展途上の様に感じたのは私だけなのか・・・?