茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

売茶翁調査員その4:近江の茶

2009年10月20日 | Weblog
引き続き茶坊主様リポート

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◎売茶翁は、お茶だけを1杯づつ飲ませていた。
 菓子は出していない。
 茶托も使っていない。
 良質なおいしいお茶だけを出していた。
 原価は高かったはず。
 儲けは考えていない。
 お気に入りの茶は江州茶
  (近江の国の茶:湖北永源寺付近か:田中先生談)

・・・売茶翁は、
すでに現れていた近江商人のネットワークで茶を入手か。
天秤棒かつぎで信用第一の近江商法に販売手法は近いのかも。
有名な、「鍋ぶたを売る」の近江商人の心得話は、
禅の境地にも通じる。   (茶坊主 説)

売茶翁を調べていくと、いろ~んな世界へ通じていますね~。
長崎貿易にも、流通経路にも、営業手法にも、
茶の技術開発にも、ですね。
江戸の中期だからそんなに古いわけでもないし、
この人はもっと身近に感じられるかもしれませんね。
(茶坊主 感想)

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煎茶道でもお菓子は添えますが
席でいただくことは前提とはしていません
お茶を味わう妨げとなるからです
そのためにはおいしいお茶が必要

近江商人ネットワークって何かなと調べてみたら
「買い手良し、世間良し、売り手良し」の
「三方良し」を家訓とするとあり
近江商人の流れを汲む主な企業に
高島屋、大丸、西武グループ、西武百貨店、伊藤忠商事
丸紅、トーメン 、ニチメン、ヤンマー 、三中井、日清紡
東洋紡、東レ、日本生命 、ワコール、西川産業など
大企業がどーと名を連ねていました
恐るべし近江商人

近江と言えば最澄が茶を植えたところ
あ、今日飲んでいるお茶はたまたま滋賀の朝宮茶です
「忍者の里ですからね~
 昔から忍者が作ってたんですよ~」
プチ道の駅のようなお店で
おじさんが言ってたのを思いだしました
とってもさっぱりスッキリしたお茶です

ん~、田中先生のそのご本はいつ世に出るご予定なのでしょう

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