茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

ロシア

2009年07月24日 | Weblog
逗子長嶋屋さんの今日のお菓子です
ご銘は「向日葵畑」
向日葵というお菓子は何度か経験がありますが
「ひまわりばたけ」という響きは
一気にソフィア・ローレンの世界に
連れて行かれました
スクリーンいっぱいどこまでも続くひまわり
20代の時に見た映画「ひまわり」の印象は鮮烈でした
あの頃
何かの機会に何度か「茶道」に誘われることがありましたが
お茶なんて「けっ」てなものでした
人生というのはわからないものですね
あの映画が一面の茶畑だったら
だめだったのでしょうか・・・
だめだったのでしょう・・・

ロシアは
お茶をたくさん飲む国です
インド、中国に続いて
お茶の消費量が高く
茶畑もどーんとあります
19世紀末に
コーカサス地方の黒海沿岸で
お茶の栽培ははじまり
旧ソ連の頃は相当な量を生産していました

最近はもっぱら紅茶を輸入していますが
昔は日本の緑茶が輸入されていました
大正から昭和にかけて
日本の緑茶輸出の3割ほどはロシア向けでした
中国茶に慣れていたロシアの人達に
日本の煎茶は余り評判がよくなかったので
対ロシア向けに
中国茶に似た釜炒り茶を輸出するようになり
日独伊三国同盟締結とその後の世界大戦まで
順調に貿易は拡大していたのです

そんな輸出向け釜炒り茶は
北アフリカやモンゴル、そしてアフガニスタンにまで
輸出されていくようになりました
中世の頃から
渡来人に学び九州に根付いていた日本の釜炒り製法が
近代になり
北鐵代償物資取引商品としてロシアに入っていき
商品として技術として世界にひろがっていきました
地球に広がる一面の茶畑~!?
世界の茶栽培面積は2,561,000haです(2005年)