生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

拙著10冊目出版、ぜひ読んでね!おかげ様で19年続いている老舗ブログです。

2010年チリ地震と311、新型コロナと……

2022-03-12 | 社会・法律・労働

少し気になっていることがある。

2010年2月27日の午後、
チリ沿岸でM8.8の巨大地震が発生。

日本にも、北海道南西沖地震以来17年ぶりの
大津波警報が発表され、避難勧告が出された。

このとき警戒態勢が敷かれたのは、
1960年のチリ地震(M9.5)のときには、
日本にも6.1mの大津波が襲来し、
犠牲者142名を出したからである。

しかし2010年、実際に観測された最大の津波は128cmで
予想より小さく、大きな被害にはならなかった。

不謹慎だから口には出さないまでも
「なんだ大したことないじゃん、大げさな」
という空気が充満したことはたしかだった。

その翌年の2011年3月11日。
何が起きたかは皆さまご存知の通りである……。

今回の新型コロナは、
たしかに当初恐れられたほど
恐ろしい病気ではないのかもしれない。

しかし調子に乗って
「なんだ大したことないじゃん、大げさな」
という心構えで次のパンデミックを迎えたら……
そんな、身の毛もよだつ妄想をしてしまうことがある。


※128cmの津波でも極めて危険。
あくまで311の津波よりはマシだったという意味であり、
100cm以上の津波に巻き込まれれば
たとえ力士クラスの人でもまず助からない。

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日本語で最も恐ろしいと思う言葉

2022-03-05 | 音楽・文学・美術・芸能

別宅の本棚から発掘した
『猛スピードで母は』を読んでいる。

『サイドカーに犬』『猛スピードで母は』
の2本が収録されているが、
今日の隙間時間で
『サイドカーに犬』をちょうど読み終わったところである。

最後のほうで洋子さんが「お別れだね」
と主人公の薫に語るシーンがあるが、
ここで全身が震えた。

というのは、母が胃瘻手術して入院する少し前、
「やっぱり特養に入ることに決めた……お別れだね」
と言ったのを思い出したからだ。

そして実際、
コロナごっこに付き合わされて、入院以来、
一度もまともに母に会えていない。

「おわかれ」。
たった四文字の日本語であるが、
これほどに含蓄のある単語が他にあるだろうか……。

使い方によってはこの単語だけで
誰かの魂を根底から揺さぶり、
マラリアに罹ったかのごとく震えさせることが可能だが、
使い方を間違えると、オヤジギャグばりに
白けた寒い表現に成り下がるという諸刃の剣でもある。


芥川賞受賞作としては非常に読みやすいし、
テーマもわかりやすい。
中高生にもお勧めできそうである。

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地球上から戦争をなくす方法

2022-03-03 | 社会・法律・労働

「プーチンよ。戦争をしたいならあんた一人でやれ。
国民、一般庶民を巻き込むな。
いや虫一匹、草一本巻き込むな。
あんた一人で勝手に、
どっかの国の偉い人と●し合ってくれ」

プーチンに対しては率直にこう思う。

国際条約でもこう定めるべきではないか。
「国会議員以外は戦争に巻き込んではならない」と。

そこでこんなツッコミが期待できる。
「それ、戦争じゃなくね?」

そう、国際条約次第で
地球上から戦争はなくなるのだ。

私は常々「束縛」というものを目の敵にしてきたが、
政治家・大統領は
国民を不当に「束縛」してんじゃねえええぇぇぇ。

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