ここのところ、海堂尊にはまりまくっていて次から次へと読んでいる。
各作品の登場人物はそれぞれリンクしていて「ジェネラル・ルージュの伝説」に収録された相関図でもなければ、何が何だかわからなくなりそう。公式の相関図自体も、ネタばれを恐れていくつかの情報があえて伏せられているようで、眺めていると興味深い。
医師と看護師との関係もはかり知れぬ面白さがある。
看護師長さんの強さには感服する。
海堂ワールドにはまったきっかけは、「チーム・バチスタの栄光」の田口医師に恋しちゃったからのような気もするが、実は高階院長も大好き。
田口医師は本人の意思とは無関係に権力を手に入れつつあり、また、高階院長に似つつあるところが素敵すぎる。
タヌキと称される高階院長も、「ブラックペアン1988」でかつてのやんちゃなさまを見せており、これまた可愛いのーと思う。
その「ブラックペアン1988」の主人公 世良雅志医師は少し頼りないが、恐いものなしの向こう見ずな面もあり、誠実な青年で、先が楽しみ…と思っていたところに、「極北~」である。
ずるい、ずるすぎる。なんとかっこいいオヤジになっていることか。少し怪しい気もするが、とにかくかっこいいのである。
そんで、主役の今中医師は少し割をくってしまったような。。。
「極北クレイマー」は最初、寒い話だと思って読み進んだが、終盤で泣けてしかたなかった。両目から大量に涙が出てきたが、たまには泣くのも気持ちいいなと思えた。後藤医師が今後、まともな医師になれるのか、ダメな医師のままなのか、それとも医師を辞めてデイトレーダーになってしまうのか、とても気になる。適当に勉強して医学部に合格し、医師の国試にも受かるのだから、本当は優秀な人だと思うのだけれども。
氷姫の活躍ぶりが痛快であった。