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歴史模擬授業(第30回 第二次世界大戦の後)②-1 戦後の日本の民主改革

2014年01月09日 00時13分02秒 | 歴史☆模擬授業

歴史模擬授業(旧)の続きを久々に更新いたします。遅くなってしまい申し訳ありません。

詳細は,前の記事をご覧ください。

※わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。

 

第30回 第二次世界大戦後その1 戦後の日本の民主改革

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「では、今回は第二次世界大戦後の歴史を見ていきましょう。」

「この時代って、わたしたちのおじいさん・おばあさんやお母さん・お父さんたちが

もう生まれていた時代なんだよね。この時代を知れば、お母さんたちと色々お話できるかも。」

「そうね。私も母や祖父から戦後の生の話を聞いて(祖父には戦前・戦争中の話も)色々と考えさせられたわ。

だから、機会があったら、ぜひ、その時代を生きた人たちに聞いてみてね!」

「はい!」

 

「今回は、戦争直後の日本を見ていきます。

戦争中の日本は、「戦争は良いもの」として、戦争中心の生活をしていました。

また、軍部の独裁がおこなわれ、民主主義の精神は失われつつありました。」

「そうだったね・・・。」

「それで、戦後の日本を、連合国民主化改革をしていくことになります。

日本が降伏したあとは、連合国軍が日本を占領しました。

そのさい、連合国軍の最高司令官となっていたのは、アメリカマッカーサーという人でした。」

「マッカーサーという名は聞いたことがあるよ。」

「そして日本は、連国軍総司令部(GHQ)の指示のもと、民主化を行っていきます。」

「民主化が行われたんだ。」

「戦争のためにすべてをつくせっていう状態に日本はだんだんとなっていったもんね。」

 

連合国軍総司令部(GHQ)は、日本の軍隊を解散させます。

また治安維持法を廃します。

そして、1945年、選挙法が改正されて、ついに、女性にも選挙権が与えられるのです。」

「おお!戦後になってついに女性に選挙権が!」

満20歳以上の男女に選挙権が与えられました。」

「あ,年齢制限も下がった。25歳から20歳に。」

「この選挙権の条件は、よく入試にでますので、よく覚えておきましょう。」

「はい。」

 

「また、さまざまな分野の民主化が行われます。

 

経済での民主化は、財閥解体(ざいばつかいたい)という改革が行われます。

当時の財閥は、戦争に協力的だったので、財閥を解体すること(財閥という大きな存在をなくす)で、

戦争に結びつきやすい勢力を少しでも減らそうとしました。」

「そういえば、昭和時代の戦前で財閥は戦争に協力的な方だったと言っていたね。」

 

「また、農業の方でも、農地改革(のうちかいかく)というものを行いました。

これは、地主のもつ小作地に大部分を政府が強制的に買い上げ、

土地を持たない小作人に安く売り渡すようにした政策なの。」

「ほえー。」

「農地改革のおかげで、土地をもたないで農業をやらされていた人々(小作人)が

、自分の土地をもって農業ができるようになったの。

教科書的に言うと、小作農の多くが自作農になった。」

 

「つまり、大きな組織や、一部だけお金が集中していたという、貧富の差が激しい戦前(~戦中)の状態から、

 みんなでがんばろう!としたのね。」

「まさに、みんなでがんばる、ってのが民主主義らしいね。」

 

「また、労働の条件も良くなりました。

労働者が団結して不利な条件と戦うことができるとした労働組合法や、

労働条件の最低基準を定めた労働基準法などが定められたりね。」

「ほえー。これで、つらい強制労働からやっと抜け出ることができたんだね。」

 

「ほかにも、教育の民主化が行われました。

教育基本法が定められ、戦争を中心とした教育から、民主主義の教育になりまいsた。

また、義務教育が9年に伸び、男女共学、6・3・3・4制(小学校6年、中学3年、高校3年、大学4年という制度)

などもできました。」

「まさに今のような教育の形になったんだね。」

 

「そういうことね。

あと、とても重要なものが定められます。」

「?」

「どんなに民主化していっても、国の中心となる基本となるきまりが民主化できていなければいけない。」

「国の中心となる基本のきまり・・、あ、憲法?!」

「そう、憲法。憲法も、民主化され、新しい憲法が定められます。

それが、日本国憲法(にほんこくけんぽう)。

日本国憲法は、1946年11月3日公布され、翌年の1947年の5月3日施行されます。」

「公布?施行?」

「公布っていうのは、国民にその内容を公表すること。施行とは、そのきまりに従って実際に動くことです。」

「なんで、公布してすぐ施行しないの?」

「ほら、今までと全然違う決まりだから、勉強したりする必要があるのよね。」

「あ、そっか。だから、半年後なんだ。」

「日本国憲法の公布・施行の年月日はよく出るので覚えておきましょうね。」

「はい。」

「あと、日本国憲法には3大原則という、3つの柱があります。

それが、国民主権・基本的人権の尊重・平和主義です。」

「ほえー。」

国民主権とは、主権は国民にある、ということです。

つまり、民主主義の考えの基本で、国民中心の政治を行う、ということになります。

 

基本的人権の尊重というものは、人間が誰しも生きるためにだれでも持っている権利です。

「平等」に、「自由」に生きる権利があり、だれでも、政治に参加もできるし、裁判も受けられるし、

最低限の生活を営む権利だってあるでしょ。そういうすべての権利をひっくるめて基本的人権と言い、

それを尊重したのです。

 

平和主義は文字で大体の内容は予想できるかな?

今までの戦争中心の考え方から180度かわって、戦争をしない!とした考え方なのです。」

「ほえー。」

「この三大原則もよく出るから覚えましょう。」

「はい。」

 

「で、このGHQによる民主化が行われていたときは、日本は日本ではなく、連合国軍に占領されていました。

しかし、数年後に日本は独立します。それには、国際的な問題がからんでくるのです。

あらたな戦争状態の幕開けです。」

「え・・・。戦争は終わったのでは・・。」

 

「では、今日はここまで。次回は日本の独立と、国際関係を行います。ではでは、起立・礼。」

 

「ありがとうございました。」

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わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。

 

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