今回は
<生徒(子供)がよくする、先生(親)を困らせる質問>1
シリーズ第一弾です。
生徒の質問を上手に対応することで、生徒と先生(親子)関係がうまくいくことは多いです。
なので、こういうときにどうすればいいかな?という簡単な1例をここで記したいと思います。
ただ、こうすればかならず成功する!という意味ではないので、あくまで参考程度でお願いいたします。
(責任は負いかねます。)
まず,最初に。
どんな質問でも、その質問だけに受け答えするのではなくて、
質問した人の本当の意図もしくは本当の気持ちを
察して対応することです。
質問した人自身が気づかないようなことも、年上が予想して動くことが必要です。
さて今回は質問は、
「こんな勉強をして将来何の役にたつ!」
です。
こういうことをいわれたときにあせってはいけません。
その教科の先生は自分の授業が否定されたようでショックかもしれませんが、落ち込む必要はありません。
なぜ生徒さんはこのような質問をしたのでしょう?
本当に将来の役にたつと真剣に思っているから?
そういうわけではありません。
そういうことを言うような彼らの心の底には、
「勉強したくない!」
「成績がよくない(他の勉強ができる子がうらやましい)」
「その教科が嫌い」
というものがあるのです。
そのときに、自ら勉強したくない!教科が嫌い!
自分は他人より現在勉強ができませんという
自分の弱さを認めることが彼らにはつらいのです。(それを本人が気づいていないことが多いです。)
誰しも、自分の理想と現実の理想がちがうと、それをなかなか認めたくないですよね。
そこで、彼らの多くは、
「こんな勉強をして将来何の役にたつ!」という勉強そのもの(教科)を攻撃して
自らの弱さから目をそむけるのです。
なので、
「勉強すれば、将来いいことがおきるよ」ということだけを説明しても生徒の心には響きません。
彼らは現在のつらさから逃げたいだけなのです。
そこでどういうことをすればいいか?2ケースに分けて説明します。
ケース1:特定の教科について,その言葉を言ってきた場合
(たとえば、社会の歴史は好きなのに、数学が苦手な子が数学を勉強して何の役に立つ!と言ってきた場合)
生徒「平方根なんて将来使わない。こんなの勉強する意味がないじゃん。」
先生「ふーん。じゃあ、社会科は?戦国時代のことを知っていて何の役にたつの?
社会科も勉強するのやめたら?」
生徒「え・・!」
先生「嫌なんだろ!社会科は勉強したいんだろ?なんでだ!」
生徒「・・好きだから・・・。」
先生「だろ!じゃあ数学は?」
生徒「嫌い・・。」
先生「嫌いだから、数学を勉強する必要がないと言っているだけなんだ、君は。違うか?」
この後は、素直な生徒ならすぐ認めます。
天の邪鬼の子やその場だけ勝ちたいタイプの子は言葉の攻撃をしてきます。
そういうときは、手を出さないように気をつけて怒るのも1つの手です。
(ただし,追いつめるような怒り方はダメです。)
それでもいうことをきかない子は何を言っても無駄です。
自分と相性があわないので、その子と相性がいい先生を探し出し、その先生から上手に導いてもらうことです。
ケース2:勉強全体について,その言葉を言ってきた場合
生徒「勉強なんて社会に出てから役に立たない。」
先生「そうなの?じゃあ、君は社会に出るときに役にたつことって何?」
生徒「私はまんが家になりたいから、絵さえ描ければいいと思うの。」
先生「そう・・。どういうまんが家になりたいの?」
生徒「みんなに夢をあたえるようなまんが!例えば、恋愛まんが」
先生「恋愛まんがの主人公ってさ、つらいことや理不尽なことがあってもひたすらがんばるじゃない。
いつもらぶらぶなカップルの恋愛まんがよりも、かなり苦しんだりがんばったりしてようやくカップルになる!
二人で逆境を乗り越える恋愛まんがの方が魅力的だよね。」
生徒「うん!そうだね。(ここで生徒は先生は自分を応援したと思う。)」
先生「じゃあ、君は主人公のように今いやなことがあったときに逃げないでがんばれる?」
生徒「うん!」
先生「じゃあ、嫌いなものをがんばることもできることも大切だね。」
生徒「・・?」
先生「ちなみに勉強は嫌いか?」
生徒「うん・・嫌い。」
先生「今、勉強つまり嫌なことを乗り越えようと努力すれば、もっといいまんが家さんになれるんじゃない?
描くジャンルも増えるしさ!一緒にがんばってみない?」
ここで素直な生徒は、がんばる!というでしょう。
また、そのときに勉強の仕方がわからないと悩みを打ち明けた時は、
親身に聞いてみましょう(勉強の仕方についての質問対応はまた次の機会に)。
「じゃあ、まんが家にならない!」とか勉強が嫌いだと認めないでまた勉強批判に走る子、ブスっとする子もいるでしょう。
そういうときは、
「好きなことだけをやれる幅の狭い人間と、好きなことも嫌いなこともやる幅の広い人間、どっちになりたい!」と詰問してもいいでしょう。
そのときに「好きなことだけやる」と言ったら、もうあきらめましょう。
その子は自分と相性があわないので、その子と相性がいい先生を探し出し、その先生から上手に導いてもらうことです。
以上です。ただ、これはほんの一例です。申し訳ないんですが,責任は負いかねます。
ただ、気をつけてほしいのは,
話すときに
「生徒も一人の人間」であることを認め、
「自分と価値観が異なる人物がいることを前提に
、彼らが集団生活の中でも生きていける姿勢」
をつくることを根本において話すと良いかな?と思います。
※ただし,ケースバイケースなので,もしかしたら,勉強の意義も十分わかっていてこのような質問を
する子もいるかもしれません。その場合は,その子の言っていることを聞いて,それに応じて対処すると
良いかな?と思います。
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※現在,過去の記事を削除・編集しております。その中の記事の中でいくつかピックアップして
ブログに再度アップしています。この記事はその1つです。
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