SENTIMENTAL JAZZ DIARY

感傷的ジャズ日記 ~私のアルバムコレクションから~

SAHIB SHIHAB 「The Danish Radio Jazz Group」

2007年04月01日 | Baritone & Soprano Saxophone

ついに真打ち登場!
これがわからぬ人はジャズを語るなかれ、と声を大にしていいたい。
私はこのアルバムを長いジャズの歴史の中でも5指に入る傑作だと信じて疑わない。こんなアルバムがなぜ今まで埋もれていたのだろうか。
サヒブ・シハブの残したアルバムはどれもこれもコレクター垂涎の的だ。中でも「JAZZ SHIHAB」や「JAZZ PARTY(Conversationsも内容は同じアルバム)」などはなかなか手に入らないレアなアルバムとして有名だ。
JAZZ PARTYでは17才だったペデルセンが、正に神がかり的なランニングベースを弾いて我々を驚かせる。しかしここにもシハブの計算があった。彼は人を引き込む技術を心得ていたのだ。
但し内容的にはスタジオ録音とライヴ録音の違いはあるものの、「JAZZ PARTY」よりもこの「The Danish Radio Jazz Group」の方が完成度が高い。特に1曲目「DI-DA」のインパクトはすさまじいものがある。シハブの計算したアンサンブルと各ソロパートのバランスは筆舌に尽くしがたい。それもこれもシハブの吹くバリトンサックスのおどろおどろしい音が、全体の緊張感と調和を保っているからに他ならない。

え~い、とやかく言うのもまどろっこしい。ボリュームを最大限に上げて聴いてほしい。これがジャズという音楽だ。


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