バスストップから基地ストップの会  

2015年6月以前の記事は http://www.geocities.jp/stopfromstop/ へ。

2021年3月定例申し入れ行動

2021-03-22 | 日記
3月20日の第三土曜日は、バスストップから基地ストップの会から、座間キャンプへの申し入れ行動の日でした。
3時相武台前駅に集まって、3時半に座間キャンプへ直接来た人も合わせて、総勢10名。暖かい季節が訪れても、基地を抱える私達の街に、まだまだ暖かい春は訪れない。
今日の抗議行動には、「Stop Olympic」の横断幕も掲げられ、にぎやか。
また先日水曜日の座り込みのときには、「厚木基地でのCBRN訓練をやめろ」の横断幕も掲げて抗議しました。

コロナ一色に染め上げられた本土のマスコミには報道されない重大事態が、沖縄で次々に強行されています。南部激戦地の戦没者の遺骨が混じった土砂が、新基地工事現場の大浦湾の海の底に埋め立てられようとしています。
米軍や自衛隊に知らせたい思いで、豊里さんの写真集「遺骨が呼んでいる」から、遺骨収集60年の国吉勇さんと遺骨の写真とを、申し入れ書に貼り付けさせていただきました。故郷に帰れない戦没者の方々に思いを捧げ60年も収集の日々を生きてきた国吉勇さん、写真集にしてくださった豊里友行さんに感謝します。この人でなし政府の蛮行をとめよう!



           写真集「遺骨が呼んでいる」 豊里友行著より  


       申し入れ書

在日米陸軍司令官・米陸軍第一軍団前方司令部司令官 ビエット・ルオン少将様
陸上総体司令部日米共同部長 垂水達夫様
座間駐屯地司令 小野一也様

 この3月11日に、1000年に一度といわれる東日本大震災から10年目をむかえました。この大震災に、福島第一原発が爆発、過酷大事故を起こし、未だ何の解決も見えないままに、被害の全貌は覆い隠され被害者は放置され、ごまかされてきました。32兆円の復興費は、原発被災者に届かず、この国の菅政権は、昨年より全世界に広がる新型コロナウィルスの蔓延の中で、復興五輪という誤った政策をすすめている。
 先の大戦の末期、敗戦に次ぐ敗戦を隠して、米国による東京大空襲はじめ都市への爆撃、本土の盾にされた悲惨な沖縄戦、広島、長崎のへの原爆投下と、どれだけの命を犠牲にしても敗戦の決断をせず、引き延ばしたこの国の政治の姿は、今も変わらない。今も福島原発の廃炉の道も示さず増え続ける汚染水の海洋放出や、頻発する地震の中でも老朽東海原発の再稼働をしようとするなど、狂気の沙汰です。
そんな中、菅政権は、沖縄県民の民意を踏みにじって米軍のための辺野古新基地建設に、沖縄県南部の激戦地で、国にうち捨てられて未だ収集されない戦没者の遺骨が混じった土砂を、辺野古・大浦湾の海の埋め立てに使おうとしています。このことを米軍司令官はどう思われますか。米陸軍の資料で、沖縄戦で239名の米兵が行方不明になっております。また自衛隊の皆さんはどう思われますか。
 敗戦から76年たっても収集されない遺骨を、39年間コツコツと収集されてきた沖縄戦遺骨収集ボランティアの具志堅隆松さんが先週まで命がけのハンストで中止を呼びかけ、それを引き継いで官邸前で沖縄出身の人がハンストで中止を求めています。
 沖縄戦で命を奪われた、赤ちゃんから子供、お年寄り、県民の兵士、植民地の朝鮮半島の人々、本土各地の兵士、そして米軍の兵士の遺骨もまだ故郷に帰れずに眠っています。その遺骨が人殺しの新基地建設のために海の底に沈められ基地にされることは、戦没者を2度殺すことになり、戦没者の冒涜であり絶対に許されません。
戦前の日本人は、神国日本の天皇の赤子として教育され、残虐な加害者となり、殺し殺されました。その反省から、多くの犠牲者を二度と出してはならないと戦争放棄の平和憲法を辛うじて守ってきたはずです。
 しかし現在の日本政府は、原発を手放さず、核武装までもくろみ、戦争する国へと舵を切り、南西諸島の自衛隊ミサイル基地化、米国からの巨額の武器と戦闘機の爆買い、そして辺野古新基地建設と、平和憲法下の日本を内側から解体し戦争国家に変えてきています。骨の髄まで、金権政治で腐っている政府です。
 では米国はどうでしょう。バイデン大統領に代わっても中国との覇権争いをさらに強め中国包囲網を強めて同盟国日本の軍事化をさらに求めてきますが、私たちは外交による平和を求めます。
 戦争が続く限り莫大な利益を生む武器ビジネス。巨大な軍事産業に操られ、世界中の国に出て行って戦争をしてきた米国。日本を属国におとしめる日米地位協定のもとに支配する米国の同盟国として軍事国家になることは、断じてお断りします。
 また厚木基地での危険なCBRN(化学・生物・放射線・核)訓練をすぐ中止するよう重ねて申し上げます。
 私達市民は未来に向かって声をあげ続けます。米軍も自衛隊もともに戦争から手を引きましょう。地球の気候変動による大規模災害から生命の危機を救うことにこそ、皆さんの力が必要です。
 2021年3月20日      
バスストップから基地ストップの会と参加者一同




    17日水曜行動にて





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