午前中の雨も上がってデモ日和の19日。１２人で元気に声をあげる。
出発の相武台前駅でマイクで呼び掛けると、そばに座ってたおじさんから元気な励ましの声。デモのはじめから、沖縄と連帯して、「いまこそ立ち上がろう」と「座り込め、ここへ」を歌う。
坂道を進むと自衛隊宿舎と病院がすっかりできあがってきている。
キャンプ座間正門で申し入れ書をよみあげ、今新聞にも取り上げられている座間市のゆるキャラ「ざまりん」が自衛隊の迷彩服を着せられ銃をもたされて使用されていることに抗議、「『ざまりん』を戦場におくるな」と声をあげた。冗談ではない。「ざまりん」は平和の象徴。子供たちへの影響を考えると恐ろしい...
青空に咲くもくれん 
申 し 入 れ 書
在日米陸軍司令官・米陸軍第一軍団前方司令部司令官 ジェームズ・パスカレット少将様
陸上自衛隊中央即応集団司令官 川又 弘道様
座間駐屯地司令 豊田 真 様
米国は、謝罪しなければならない。広島・長崎への原爆投下、太平洋マーシャル諸島のビキニ環礁での水爆実験そして福島第一原発の爆発事故４回もの放射能汚染は世界に例を見ない。その元凶は全て米国にある。原爆を投下された広島・長崎、ビキニ環礁の水爆実験で放射能を浴びたマグロ漁船員の被ばく者は、今も被害に苦しんでいる。福島第一原発の爆発で放射能の被害を受けた住民は故郷を追われ帰れるあても立たない。ビキニ環礁の放射能汚染でマグロが食卓から消え核兵器反対の運動が全国に波及していった。それを恐れた米国は、日本に核の平和利用を強力に働きかけた。その米国の手先となって核の「平和利用」と原発の「安全」を宣伝し原発導入を行ったのが、元読売新聞社主の正力松太郎と元首相の中曽根康弘である。広島・長崎・ビキニ環礁の核の被害を綿密に調査していれば核と人間が共存出来ないと明らかになったと考えられる。原発の導入もあり得なかったし福島の爆発事故もなかった。
日本政府は、福島第一原発の事故が無かったかのごとく原発の再稼働を急いでいる。だが３月９日大津地裁は関西電力高浜原発３・４号機の運転禁止の仮処分の決定を出した。決定で大津地裁は「原発事故が起きれば環境破壊の及ぶ範囲はわが国を超える可能性さえある。発電の効率性は甚大な災禍と引き換えにすべき事情であると言い難い。」又「福島第一原発の爆発事故は調査が進んでおらず、津波が原因かどうかも不明。」政府が言っている『世界一厳しい原発の規制基準』については、「過ちに真摯に向き合うなら、対策の見落としで過酷事故が生じても、致命的な状態にいたらないようにするとの思想に立ち新規制基準を策定すべきだ。」と規制基準の甘さを厳しく指摘している。福島の事故を考えるなら原発の再稼働は絶対あり得ないし許されない。
政府と東電は居住禁止制限区域の除染が済んで放射線量が下がったとして解除し、１７年３月をもって避難者（被害者）への補助金を打ち切ろうとしている。だが放射線量は政府が目安と定めた年間１ミリシーベルトを大幅に上回っていて到底生活できる状態ではない。政府は自ら定めた放射線量が１ミリシーベルトに下がるまで居住禁止制限区域を解除すべきではない。それまでは避難者（被害者）の生活が成り立つ様に万全の対策を行うべきだ。
安倍政権は、沖縄辺野古への新基地建設を沖縄の県民の意思を無視して国家権力と言う暴力をもって強行しようとしている。また沖縄の先島諸島に自衛隊を派遣して近隣諸国との緊張を高めようとしていることに断固反対する。戦争のための集団的自衛権の行使の容認も認めない。
私たちバスストップから基地ストップの会は毎週水曜日座間キャンプのゲート入口の横で座間基地の撤去と平和を求めて抗議の座り込みを１０年以上に渡って行ってきている。毎月第三土曜日には、自衛隊は災害救助隊になろうなどと市民に訴え小田急相武台前駅から座間基地の在日米軍と自衛隊に申し入れをし、座間駅までデモを行い基地のない平和な町を願い求めている。今回座間に駐屯している自衛隊は私たちの平和を願う取り組みをあざ笑うかのごとく座間市のキャラクター「ざまりん」に銃を持たせたイラストを勝手に作成し使用していた。ここに厳重に抗議すると共に平和を願う座間市民と私たちに誠意をもって謝罪することを求める。
２０１６年３月１９日
バスストップから基地ストップの会とデモ参加者一同
もう大臣やめたのだからさっさと処分しなさい！
