バスストップから基地ストップの会  

2015年6月以前の記事は http://www.geocities.jp/stopfromstop/ へ。

2020年12月定例申し入れ行動

2020-12-21 | 日記
12月19日、12名の参加で2020年最後のキャンプ座間への申し入れ行動を行った。
10月、11月と米軍から申入書の直接の受け取りを拒否されていたが、私たちの行動に理解を示してくださる市会議員のご尽力もあり、今回は以前と同じくゲート前で読み上げた後米軍・自衛隊の双方に直接申し入れ書を手渡すことができた。その後道路を渡り反対側から、十分なソーシャルディスタンスをとってシュプレヒコールをあげ今年の申し入れ行動の締めくくりとした。(水曜午後の座り込みは30日まで)
コロナウィルス蔓延のため4月には14年間毎月続けたデモを休止したけれど、翌月からは申し入れ行動だけは続けることができた。来年もまた、基地はいらないの声を大きくしていこう。

       


申 入 書

在日米陸軍司令官・米陸軍第一軍団前方司令部司令官    ビエッド・ルオン少将 様
陸上総隊司令部日米共同部長                    斎藤 兼一 様
                                 垂水 達雄 様
座間駐屯地司令・第4施設群長                   小野 一也 様

 2020年もあと10日あまりになりました。12月になって、キャンプ座間広報室は新型コロナの感染について、何度も報道発表を行いました。2日に1名、3日に1名、7日に9名、9日に1名、13日に1名、14日に1名です。残念ながら防衛省は駐屯地ごとの感染者数を公表していませんが、12月8日現在、自衛隊の感染者は346名と岸防衛大臣は記者会見で発表しました。
神奈川県で全国で、感染者の数は過去最高を更新しつつあります。新型コロナの猛威は止まるところを知りません。いかなる軍事力もこのウィルスの前には無力ではないでしょうか。
一方で、日米共同訓練がアジア各地で行われました。ルオン少将、あなたは沖縄と熊本に赴かれました。10月31日には、沖縄金武町のレッドビーチ訓練場で、第Ⅲ海兵師団司令官とともに、高機動ロケット砲システムの「HIMARS迅速展開」訓練を視察。ハイマースと呼ばれるロケット砲は、トラックに搭載された地対地、地対艦ミサイルです。中国との対立が深まる中、アメリカ陸軍はその運用に力を入れています。自衛隊37000人、在日米軍9000人が参加した日米共同統合実動演習「キーンソード21」の一環でした。
12月9日には、北熊本の健軍駐屯地を訪れ、太平洋陸軍第1軍団長ランディジョージ中将、竹本竜司西部方面総監とともに日米共同方面隊指揮所演習「ヤマサクラ(YS-79)」を指揮。
演習が年を追うごとに実戦に近いものになりつつあることに私たちは危惧の念を抱かずにはいられません。今年は、鹿児島県の臥蛇島に陸自水陸機動団とアメリカ海兵隊が共同の上陸訓練を行いました。
 健軍駐屯地は、私たちの世代にとって忘れられない場所です。1972年の沖縄返還後、自衛隊が沖縄に配備される時、部隊を整えるのに使われたのが健軍駐屯地でした。自衛隊の各部隊はここから、沖縄各地に赴いたのです。そして現在、与那国島に沿岸監視隊が、奄美大島と宮古島にミサイル部隊が次々に配備され、石垣島でも駐屯地の工事が進んでいます。南西諸島の軍事力強化は中国との緊張を激化させるものではないでしょうか。空母艦載機のFCLPと自衛隊のための訓練施設の建設計画が提示された鹿児島県西之表市では16日、建設計画の撤回を求める意見書が市議会で採択されました。
 1941年12月8日の日米開戦から79年の歳月が流れました。アジア太平洋戦争の戦禍は中国大陸から東南アジア、南太平全域に及び、2000万人とも言われる人々が命を落としました。日本も軍人230万人が亡くなりました。そのうち140万人は、補給を無視した無謀な作戦による餓死であったことが明らかになっています。沖縄戦や原爆投下、空襲によって約80万人もの民間人が亡くなりました。
 アフガニスタンとイラクの戦争で多くのアメリカ兵が戦死しました。現在も戦場で受けたPTSDがもとで、自ら命を絶つ元兵士が後をたちません。戦闘には加わらなかった自衛隊も、帰国後も含めると、124名もの犠牲者を出しました。もっとも数の多かったのは自殺で56名、続いて病死45名です。
 悲惨な戦争を繰り返してはなりません。崩壊の危機が伝えられる医療をしっかりと支えることが、いま何より求められています。そのためには平和と外交交渉が何より大切と、私たちは訴えます。 

2020年12月19日       バスストップから基地ストップの会・ デモ参加者一同 

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