バスストップから基地ストップの会  

2015年6月以前の記事は http://www.geocities.jp/stopfromstop/ へ。

2022年6月定例申し入れ行動

2022-06-21 | 日記
 18日(土)座間キャンプへの申し入れ行動は、久しぶりに13人が参加。申し入れ書も「慰霊の日」を迎える沖縄とロシアによるウクライナへの軍事侵攻に言及した、私たちの思いを込めたものになっています。軍隊のないところに戦争は起きません。私たちは軍事基地はいらないと強く訴え続けます。ぜひご一読ください。
 申し入れの後沖縄で闘う人たちと連帯し「座り込めここへ」を歌って、梅雨空を吹き飛ばしました。





 申し入れ書

在日米陸軍司令官米陸軍第一軍団司令部司令官 ジョエル・B・ヴァウル准将様
陸上総隊日米共同部長 豊田 龍二 様
座間駐屯地司令・第4施設群長 小野 一也 様

 6月23日は77回目の沖縄「慰霊の日」。沖縄にとっては忘れられない追悼の季節です。「変わらぬ基地 続く苦悩」ー「復帰」50年目の5月15日、琉球新報は一面に50年前と同じ見出しの記事を載せました。50年前、土砂降りの雨の中、米軍基地を残したままでの日本「復帰」に抗議した怒りのデモ。50年たっても何も変わらぬ基地の押し付けに、沖縄は今も怒りの直中にあります。沖縄の友人は、「祖国でも本土でも無いのに、何が復帰か」と言います。大和に暮らすものとして深く受け止めたいと思います。
 戦争は、私たちの身近にあります。ロシアのウクライナへの軍事侵攻は4ヶ月になろうとしていますが、停戦への道筋はいまだ見えてきません。人々の命が奪われ街は破壊され続けています。侵略者としてのロシアに対して、各国はロシア政府への制裁措置を強め、またウクライナへの財政支援や武器輸出等の軍事支援を継続しています。これが戦争を止め、平和を作り出すことになるとは思えません。ウクライナから国外への出国者はすでに600万人以上。しかしウクライナ政府は総動員令を発令、18歳から60歳の男性国民に対しての出国を原則禁止、闘うことを強制される状況の中で、「前線に立たない自由」を求める人がいます。
 一度戦争が起きれば、どこでも、誰でも、戦争に巻き込まれる。「2度と戦争をしない」と決めた日本の非戦の誓いは、「殺すな!」という理念と共に絶対的な価値を持つものです。日本政府がやるべきことは、平和的な外交交渉であり、世界の先頭に立ってほしいと思います。が、日本政府がやっていることは、この戦争を利用し危機に乗じた一層の戦争体制です。政府は敵基地攻撃能力の保有等「国家安全保障戦略」の年末改定を目指しています。自民党の茂木幹事長は来年度の防衛予算を6兆円台半ばにすると発言しました。また、今年1月の「2プラス2」(日米安全保障協議委員会)は南西諸島における自衛隊基地の日米共同使用や「日米共同作戦」策定で合意しています。日本政府は台湾有事や対北朝鮮との戦争を想定して南西諸島に自衛隊の配備を行ってきましたが、台湾有事は琉球弧を再び戦場にすることを意味します。河野洋平(元衆議院議長)さんは「南西諸島を非武装地帯とする」ことを提案しています(『世界』4月号)。日本外交の重要目標は、東アジアの平和と安定であり、南西諸島の非軍事化はそのためにあると言います。軍隊の無いところに戦争は起きません。与那国、石垣、宮古、沖縄、奄美に至る島々から軍事基地をなくし中立地帯とすることは、これらの島々に暮らす150万以上の人々を武力対立の脅威と戦争の惨禍から守ることになるのです。私たちは戦争を起こさないために、そして戦争を直ちに止めるために全力を尽くします。
 メキシコのサパティスタ(EZLN)の声明を紹介しておきます。EZLNは、1994年1月1日に発効した北米自由貿易協定(NAFTA)に反対する宣言を出し、アメリカ合衆国とメキシコの間の圧倒的な経済的格差、新自由主義に反対するくメキシコ先住民族の人たちで、ロシア軍のウクライナ侵攻について、3月に「命のための宣言」を発表しました。胸を打つ「宣言」をみなさんと共有したいと思います。
「・・・この戦争の勝利者は巨大な軍産複合体と巨大資本である。なぜなら、彼らはこの機会を捉えて、土地を征服し、破壊しかつ再建する、つまり新しい商品と消費者および個人の市場を作り出すためのものと見ているのだ。・・・われわれは、自分たちのように、ウクライナとロシアで命のためのたたかいに力を尽くす人びとを探し求め、その人びとに問いかけるのだ。・・・自身が結合し、彼らはわれわれと共にある。戦争に「否」の声をあげているだけではない。人びとを弾圧する政府に「連なること」にも反対しているのだ。・・・渦中の両陣営は混乱を極めている。われわれの仲間はそのなかにあって、その信念を、解放のためにたたかう確信を、国境と国民国家を拒絶する気概を、旗幟を変えただけの、それぞれの地での弾圧に反対する気持ちを堅持している。・・・われわれに可能な手段を駆使して、彼らを支援することはわれわれの義務である。言葉をかける、イメージを伝える、歌をうたう、踊る、拳を挙げる、抱擁する――たとえ地理的に離れていようとも――それらもまた、彼らの心を励ます支援の在り方である。・・・抵抗することは、持続し根を張ることである。これらの家族の抵抗を、つまり命のための闘争を支援しよう。それは彼らへの義務であり、またわれわれ自身の義務でもあるのだ。・・・戦争はもう止めなければならない。もしも続けられるならば、そして予想されるようにさらに拡大するならば、おそらく戦闘のあとに風景を見る者はいないだろう。」NO WAR !
2022年6月18日            
              バスストップから基地ストップの会と申し入れ行動参加者一同

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