１１月１７日（土）は秋晴れのデモ日和。座間キャンプへの定例デモの参加者は、途中から駆け付けた人も含め１５名でした。
深まる秋の住宅街のコースにはきれいに熟した柿がたわわに実っています。良い色なのに鳥も食べていない。鳥も減ってきたのかしら。原発再稼働を止めよう、沖縄の闘いに学ぼうというアピールを聴きながら歩く私たちの上空をオスプレイが通過。昨日厚木基地周辺での米軍機の騒音もひどかったので、怒りの声がひと際高まる。
正門ゲート前で申し入れ書を読み上げる。２時間近くかかって終着の相武台駅に近くなるころには日も暮れて、だらだら続く上り坂は結構きつかったね。みんな、おつかれさま。
前回から沿道の人にチラシを配っている。今回は「ぜったい埋めちゃダメ！」の「辺野古の海を土砂で埋めるな！首都圏連絡会」のきれいなリーフレットも一緒に配った。小さな子を連れたお母さんや共感するおじさん、ジョギング中の若者、向こうからもらってくれた時は疲れも吹っ飛んだ！
申 し 入 れ 書
在日米陸軍司令官・米陸軍第一軍団前方司令部司令官 ビエット・ルオン少将様
陸上総隊司令部日米共同部長 野村 悟様
座間駐屯地司令 尼子 将之様
邦人救出も行わない安倍政権
2015年6月からシリアで行方不明になっていたジャーナリストの安田純平さんが10月に解放された。日本は不思議な国です。生きて同胞が還って来たのに非難をする国民や政府を日本以外では知りません。紛争地帯に政府が行くなと言ったのを無視したからと言う輩がいますが、紛争地域で被害を受けている人の人権は誰が守るのでしょうか？政府に任せておけば安心であるならば紛争など起きていない筈です。日本として紛争解決に対するアプローチを積極的に行っている姿が見えません。
過去に邦人が外国で危険な目に遭っても見殺しにしてきました。後藤健二さんや湯川遥菜さんがISに捕まった時も何もしませんでした。いつからそんな非情な国家になったのでしょう。安田さん救出と同時期に起きたサウジアラビア政府に批判的なジャーナリストの殺害事件ではムハンマド皇太子の関与が指摘されています。政府にとって都合の悪い事を言うジャーナリストなど助ける必要が無いとでも言わんばかりなのが気になります。
そんなに自己責任が好きならば消費税増税に頼らず日本国が大好きだと言ってヘイトスピーチを振りまく者達に限定して国債でも買って貰った上に徴兵にでも連れて行けば良いのです。でもネット右翼は老人が大半なので兵隊の役にも立たないでしょうけど。自国の国民の窮地にも何もしない安倍内閣が憲法を変えてでも戦争が出来る国家にしようとしている事には大反対です。
自己責任論を語るなら米軍基地も原発も東京へ
翁長雄志氏の死去による9月の沖縄県知事選挙では玉城デニー氏が佐喜真淳氏を破り初当選。辺野古移設に明確にNOを突き付けました。ところが日本政府は沖縄県の辺野古基地差し止めが無効だと工事を続行しました。行政の首長が判断した決定すら反故にしようという不当な行為です。日本政府はどこかの独裁国家か何かですか？沖縄に基地は要らないという民意が何度挙げられても政府は全力で無視するか力ずくで抑え込もうとする。同じような構造は原発でも起きています。３・１１の福島第一原発の過酷事故を受けて原発はひとたび事故を起こすと故郷を廃墟にすると学んだばかりなのにもう再稼働だと何事も無かったように原発を動かそうとする。どれだけ地元の人々が反対しようとお構いなしです。
自己責任論を言うのであれば一番電気を使う東京に原発を作るべきだし、日米地位協定に基き東京に在日米軍を集中させるのが筋と言うものです。ところが在日米軍基地が東京に集中させれば沖縄で起きている事が首都圏で頻発する。米軍機の事故や軍人・軍属の犯罪行為が東京都内で起こる。
そういう事が起きなければ他人事として沖縄に基地を押し付けておきながら無条件に日米安保賛成する人が多い情けない話です。
原発も基地もどちらも要りません。生命を脅かすからです。「命どぅ宝」命を守るためにこれからも申し入れ行動を続けていきます。社会的に弱い者を守るのが正義です。軍隊は全く逆の事しかしていません。いつもシュプレヒコールに入っていますが「自衛隊は災害救助隊」になって自国民の窮地を救って下さい。災害の被災者には自己責任とは言わずに生命の安全の確保を最優先させる訳ですから。
2018年11月17日 バスストップから基地ストップの会とデモ参加者一同
デモの途中で渡したリーフレット「辺野古の海を土砂で埋めるな！首都圏キャンペーン」https://henokoumeruna2018.exblog.jp/より転載
