バスストップから基地ストップの会  

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2023年10月定例申し入れ行動

2023-10-23 | 日記
私たちの会の座間キャンプへの抗議行動も来月11月で18年目に突入。でも世界は、わたしたちの望む方向とは反対向きへと、どんどん進んでしまっている。夏の疲れを体に感じながらも、なんとしても人の命や暮らしよりも暴力が支配するこの世界を絶対に認めるわけにはいきません。
10月21日、かつて国際反戦デーと呼ばれていたこの日も、世界各地ではアメリカも含めイスラエルの軍事行動に反対する行動が急速に拡大しています。




申入書

在日米陸軍司令官・米陸軍第一軍団司令部司令官 デイブ・ウォーマック少将 様
陸上総隊日米共同部長 豊田 龍二 様
座間駐屯地司令・第4施設群長 本多 健二 様

 9月14日から23日まで、北海道と奄美大島で、陸上自衛隊と米陸軍の日米共同演習オリエント・シールドが行われました。在日米陸軍司令官であるウォーマック少将は北海道防衛局を表敬訪問し、東千歳駐屯地に置かれた日米共同指揮所を視察。共同対艦戦闘訓練を北海道の矢臼別演習場と奄美大島の瀬戸内分屯地で実施。これは、明確に中国軍の艦艇を意識した演習ではないでしょうか。横浜ノースドックの小型揚陸艇が、沖縄で搭載した高機動ロケット砲システム・ハイマースと補給物資、車両を奄美大島に搬入する訓練を実行。
10月8日から21日まで、米カリフォルニア州ポイントマグ―射場で北海道の第1特科団(地対艦ミサイルを運用する部隊)が実弾射撃訓練を行っています。陸上幕僚監部は「複数連隊からの同一目標に対する同時弾着射撃及び単一発射機からの複数弾射撃を実施し、実戦的な射撃要領を演練」とあります。これは異なる場所に配置した地対艦ミサイル連隊がそれぞれ複数のミサイルを発射する訓練をやるということです。「実戦」という言葉が訓練広報に出て来たことに、驚かされました。
 続いて10月14日から31日まで陸上自衛隊と米海兵隊との共同演習レゾリュート・ドラゴン23が沖縄と九州、北海道の演習場で行われています。「南西地域を担当する西部方面総監部と第3海兵機動展開部隊司令部以下による国内における米海兵隊との最大規模の実動訓練」と発表。ここでも「共同兵站・衛生訓練」が日出生台、十文字原、霧島の各演習場と、奄美大島で12式地対艦ミサイルを運用している瀬戸内分屯地で行われます。「兵站」とは軍事物資の補給のことです。沖縄ではこの演習に抗議の声があがっています。
 米国は地中海にフォードとアイゼンハワーという2隻の原子力空母を派遣しました。ブリンケン国務長官は15日、「これは挑発ではなく、紛争が地域全体に拡大しないようにするための抑止力だ」と発言し、オースティン国防長官は「この戦争をエスカレートさせようとする国家や非国家主体を抑止する我々の決意だ」と述べました。イスラエル軍によるガザ地区への空爆は続き、日に日に民間人の死傷者が増大しています。米国はイスラエルの軍事攻撃こそ「抑止」すべきです。世界各地で抗議の声があがっています。自衛官のみなさん、いまのガザ地区の悲惨な状況をどう受け止めていますか。
東シナ海に目を転じれば、10月16日から18日まで原子力空母レーガンとイージス艦3隻、海上自衛隊の機雷戦能力をもった護衛艦「のしろ」が共同訓練を行い、同期間、南シナ海で別の日米艦隊が共同訓練を行いました。
 米軍兵士のみなさん、自衛官のみなさん、私たちは軍事力による抑止こそが最良の方法であるという考え方は根本的に誤っていると思います。世界最大の軍事力をもつ米国、防衛費を急速に増大させて再び軍事大国になろうとしている日本。相手は「抑止」ではなく、「攻撃の準備」と受け止めて対抗策を考えます。そうなると、私たちの生活を疲弊させる軍拡競争が続くことになります。海に囲まれ世界の国々と貿易を続けて来た日本、東アジアにおける軍事衝突は、日本の存立基盤を揺るがし、経済的な危機を引き起こすでしょう。私たちは、外交と対話にこそ力を入れて、アジアの近隣諸国と軍事的な圧力や経済力による支配ではない、平和な関係を築いていくことを強く求めます。
  2023年10月21日 バスストップから基地ストップの会と申入れ行動参加者一同

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