バスストップから基地ストップの会  

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2022年12月定例申し入れ行動

2022-12-19 | 日記
今年最後の座間キャンプ申し入れ行動。(水曜日の座り込みはまだ21.28日とあります。)
2022年12月16日岸田政権は、戦後の歴代政権が否定してきた敵基地攻撃能力を保有とする安保関連3文書を国会で議論することさえなく、閣議決定で強行した。戦後一貫してきた専守防衛を転換し、世界第3位の軍事大国を目指して大増税しようという。
一方ではおんぼろ原発の再稼働と新増設などさえ行うという、歴代政権を越える最悪の事態。なりふり構わず核兵器保持のための原発政策を進める岸田政権、今すぐ辞めろ!
12月の行動は例年通りサンタさんの衣装や帽子も混ざり、14人が元気に参加。辺野古新基地断念のリレーアクションへの思いも込めて、ゲート前と最寄りの相武台前駅頭で、写真撮影。
    

申 入 書
在日米陸軍司令官・米陸軍第一軍団司令部司令官  ジョエル・B・ヴァウル少将 様
陸上総隊日米共同部長                豊田 龍二 様
座間駐屯地司令・第四施設群長             本田 健二 様

 11月22日、米陸軍第1軍団長のザビエル・T・ブランソン中将がキャンプ座間を訪問し、ヴァウル少将と日米共同方面隊指揮所演習(ヤマサクラ83)について打ち合わせをしたと発表されています。第1軍団司令部がキャンプ座間に置かれることに反対し続けてきた私たちには、ドキッとさせられる情報でした。
ヤマサクラ83は、11月28日から12月13日まで、陸上自衛隊北部方面隊が北海道・東千歳駐屯地を、西部方面隊が熊本・健軍駐屯地を拠点とし、米陸軍第1軍団、第11空挺師団、第7歩兵師団、第3海兵師団と合わせて約6000人を動員した大規模演習です。キャンプ座間に所在する在日米陸軍司令部も参加し、「機動展開前進基地作戦(EABO)に係る日米の連携要領を演練」と陸上幕僚監部は発表しています。EABOとは、はっきり言えば、中国のミサイル射程圏内に、米海軍、海兵隊、陸軍のミサイル部隊、そして自衛隊の部隊を分散して島嶼と周辺海域に配置して対抗しようとするものです。その基本は攻勢、攻撃にあります。民間の空港と港をフルに利用したことも、今回の演習の重大な特徴です。
自衛官のみなさん、私たちは今回の演習は「専守防衛」とはかけ離れたものと考えます。米軍のみなさん、軍事力で相手を圧倒しようとする貴国の政策は、琉球弧での軍事衝突を誘発しかねません。
琉球弧最西端、台湾から110kmしか離れていない与那国島ではヤマサクラ83において、第3海兵師団の40名と西部方面隊の40人が与那国駐屯地に、11月のキーンソード23に続いて「日米共同調整所」を設置し指揮所訓練が行われました。与那国島での「再度の共同訓練に住民からは訓練が日常的、地ならしへの不安の声も挙がっている」と「八重山毎日新聞」は12月3日付社説で指摘しています。
 11月10日から19日まで行われた日米共同統合演習キーンソード23では、航空自衛隊のC-2輸送機で北熊本の第42即応機動連隊の16式機動戦闘車(105ミリ砲を搭載したタイヤで走る戦車)を与那国空港まで輸送し、与那国駐屯地まで公道を走行。自衛隊の輸送能力が戦闘車を空輸できるところまでアップしていることに驚かされました。
11月18日、鹿児島県の徳之島では日米共同の上陸訓練を実施。横須賀を母港とするヘリ空母「いずも」が指揮を執り、海自の大型揚陸艦と米海軍のドック型揚陸艦も参加しました。沖縄島の中城湾港には11月8日、防衛省がチャーターする民間船舶「はくおう」で、陸自の車両73台と隊員191人が運び込まれました。港のゲートでは地元の人々が抗議行動を繰り広げました。
 岸田首相は12月5日、2023年度から27年度までの5年間の防衛費を43兆円とするよう、浜田防衛相と鈴木財務相に指示しました。「必要なものを積み上げて」と言っていたのが、トップダウンで総額明示。こんなやり方には自民党の中からも異論続出。「歳出改革」なる意味不明瞭な言葉が飛び交い、大量の長距離攻撃兵器と弾薬を購入しようとしています。12月16日の安保三文書改訂では射程距離が千キロを超える「12式地対艦誘導弾能力向上型地上発射型 11個中隊」を整備とされました(「防衛力整備計画」)。日本の防衛費の急増は、東アジアの軍拡競争をさらに加速させ、琉球弧に住む住民の命を危機にさらすことになりかねません。自衛官のみなさんの命にも関わることです。いま問われているのは外交交渉と粘り強い対話であると、私たちは確信しています。ともに反対の声をあげて下さい。
2022年12月17日   バスストップから基地ストップの会と申し入れ行動参加者一同

   

   
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