梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」を
学生たちと一緒に読んで、内容を検討してきましたが、
今日は映画を見ました。
映画は、これまで見た映画のどれよりも、原作に忠実です。
映像は原作の一ページ一ページをめくるように作られている感じで、
本を読んだ者を納得させ、うならせます。
主人公たちの森にとけ込んだ生活、そして家族の心の動きが
見事に描かれています。
『西の魔女が死んだ』は200ページほどの作品です。
しかし、いつもは映画にも小説にも少々うるさい(つまり大好きな)学生たちを
今回の作品は黙らせました。
またキャストもよかった。
主人公のおばあちゃんを演じたのはサチコ・パーマー
アメリカロスアンジェルス生まれのアメリカ人女優です。
母親は、『愛と追憶の日々』(84/ジェームズ・L・ブルックス監督)で
アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した女優シャーリー・マクレーン。
父親は、『青い目の蝶々さん』(62/ジャック・カーディフ監督)の製作者スティーブ・パーカー。
両親共に親日家だったため、サチコと命名され、12歳まで日本で過ごしたそうです。
日本語が堪能で、その日本語のかみしめた感じの話し方が
おばあちゃんの孫に対する愛情でいっぱいです。
この映画は『西の魔女』と呼ばれるイギリス人のおばあちゃんを誰が演じるか、というのが肝心
だと思います。
適役でした!
写真はすべて八ヶ岳のロケ現場で撮ったものです
いつも楽しくブログを拝見しています。
「西の魔女~」は最後に読んだお話で、懐かしくてコメントさせていただきました。小説は一緒に読んだのですが、テストの都合で映画を観る回に行くことができなかったんです。…それが心残りで(笑)
でも、今でも「西の魔女~」の文庫本は大事に持っていて、よく読み返します。しっくりイメージできる丁寧で繊細な描写が好きで。今度絶対映画版を観ます!