朝日新聞の書評にも紹介されてましたが、「新藤 兼人伝・未完の日本映画史」を読みました。 (小野民樹 白水社 2,800円)
今年、99歳になった、映画監督でありシナリオライターである、新藤 兼人の奮闘百年の記録です。
この人の人生が、そのまま日本映画史をたどることになると、よく解ります。
シナリオライターとして、私の好きな作品は「傷だらけの山河」(山本 薩夫監督 山村 聡) 「けんかえれじい」(鈴木 清順監督 高橋 英樹)
「華岡青洲の妻」(増村 保造監督 若尾 文子) 「事件」(野村 芳太郎監督 大竹 しのぶ) など忘れられない映画が、次々に浮かびます。
表紙は新藤 兼人監督が、最後の作品だと言っている、映画「1枚のハガキ」のラストシーンのスケッチです。
人物は大竹 しのぶさんと豊川 悦司さん(イメージ)です。