余り政治がらみの本は興味ないのですが、「総理の原稿」を読みました。 (岩波書店 1800円)
これは鳩山内閣の総理演説の原稿、ブログの原稿を書いて官邸の情報発信に取り組んだ、
平田オリザ+松井幸治の記録です。
アメリカ大統領に、すぐれたスピーチライターがいる事は知られてますが、
演出家・平田オリザさんがそんなことにかかわるなんて、と思ってました。
就任演説など今までにない、斬新でさわやかなスピーチと思いましたが、
国民の期待に反し、殆ど実現する事なく、挫折して終わりました。
これは、ふたりの266日にわたる、敗戦の記録と言えます。