TREK&RIDE

山と自転車!

暇な日曜日

2006-10-29 | 登山
最近毎週楽しみにしているものがあります。日曜夕方に放送されているFMラジオ「あ、安部礼司」。

出かけ先からの帰宅途中によく車内で聞いていますが、これが結構面白い。ここんとこ毎週聴いていたの今日も続きを聞きたいと思っていたのですが、僕の部屋では電波が入らず聴くことができません。コンポのラジオや、携帯ラジオ、短波ラジオのFMなどいろいろ試してみましたが、雑音ばかりで全く駄目。仕方が無いので買い物ついでに車で出掛けて聴きました。(暇やなぁ~)

JFN37局ネットで放送しているのに、ぬわぁんと!ウチの地元局だけはその時間オリジナル番組を放送中!ちなみに16時からの「福山雅治の…」も聴くことができません。なんでこんなところで独自色出しちゃうかな…。

ラジオついでに?買ってきた材料で今夜はおでんを作りました。煮込んでいる間に昨日の木曽駒山行記を書きます。また長文…

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金曜夜発の山行。最近登山口までの運転が一番きつく感じる。今日も疲れ気味、長距離運転はしんどいので近場で木曽駒に行くことにする。

前夜23時。新和木曽駒高原スキー場に到着。満点の星空、今日も駐車場は僕一人で寂しい。木曽駒は初めてで登山口の場所も分からないから明日は明るくなってからの行動。今夜はゆっくり休むことが出来る。

翌朝6時。寝坊です、空はすっかり明るい。「朝食バナナ」1個を流し込んで出発。
スキー場トップの登山口から振り返ると雲海の向こうに穂高連峰が朝日を浴びてピンク色に色づいている。ゼリー1個で歩きだしたものの力が入らず、いきなり休憩。おにぎりをほお張る。暫くは林道を歩くが熊鈴を付けていないので、おどおどしながら先を急ぐ。そういえば昨夜途中の別荘地には「熊出没注意」の看板が…。


林道終点から渡渉地点を過ぎで登山道に取り付く。先週の疲れが残っていて体が重く調子が上がらない。さらに今日は積雪を心配して登山靴にしたので足も重い。4合目でまたお腹が減っておにぎりを補給。この後は樹林帯を黙々と登るのみ。

8時45分。7合目避難小屋。途中見晴台では御岳・乗鞍・穂高の展望が得られたが、他は樹林の中で展望なし。

避難小屋から先はお椀の中を回るようなトラバースルート。ようやく木曽駒ヶ岳の姿と対面することができる。黄葉の終わった見事なダケカンバの林を抜けて9合目への登りにさしかかると2人連れの登山者に出会った。昨夜7合目避難小屋に宿泊されたとのこと。挨拶を交わして少し登ると潅木のなかに黒い影。「うわっ!出た!」とびびりまくったが、よく見るとそれはカモシカのお尻。とぼけた顔でこっちを振り向いた。焦った~。



玉の窪山荘に出ると木曽駒から三ノ沢までの稜線がよく見える。三ノ沢は中アでも一番行ってみたい山だか、この距離なら今日宝剣から往復できるかもしれないと、とりあえず木曽駒山頂へ急ぐ。


10時。木曽駒山頂。南から強い風あり。北ア方面の眺望はとてもよい。八ヶ岳・南ア方面もよく見えて富士山が頭を出している。10分程写真を撮って、宝剣方面へ歩き出す。
風がとても強いので、やはり三ノ沢までは厳しそうだ。遠く恵那山を眺めると、先ほどまでくっきり見えていたのに頂上がやや霞んでいる。天気は予報どおり下り坂で崩れ始めているようだ。

宝剣岳にさしかかると、いよいよ風が強くなり少し不安になる。三ノ沢への稜線も近くで見ると岩場が厳しそうで今日アタックするのは危険そう。宝剣岳までで留めることにしよう。宝剣岳への登りは鎖場もあって少しスリリング。キュッと緊張を感じつつ狭い頂上付近に到達した。風を避ける岩場を探して休憩。すぐに写真を撮ろうと空木岳方面を振り返ると、すでに山頂に雲が掛かり始めていた。こっちもガスが湧くのは時間の問題、と思っている傍からあっという間に三ノ沢にも雲が掛かり、僕の頭上にもまるで手が届くようなところに雲が作られ始めた。

11時10分。宝剣岳で30分程休憩している間に雲はどんどん成長してきた。風も非常に強くて冷たい。手元の温度計を見ると0℃を指していた。頬が風にたたかれて痛い。帰路は駒ヶ岳山頂を巻いて9合目に向かう。登ったときは強い日差しに眩しかった稜線の眺めも今は霧の中だ。

あとは登山口まで下るだけ。稜線から少し下るだけで風はなくなり、ほっと一息つく。チョコチョコと写真を撮りながら8合目と7合目で休憩。その後は一気に林道まで下った。

林道に下りてくると、夕日を浴びて山麓の黄葉が金色に輝いていた。朝はまだ陽があたっていなかったので目に留まらなかったが、落葉松の金色や広葉樹の紅、黄がまさに盛り。久しぶりに見る全山紅葉の景色に見とれてしまう。


15時10分。駐車場に着き、そそくさと帰り支度をする。秋の夕暮れのスキー場は紅・黄・緑と空の青。とても賑やかな色彩なのに、ちょっぴり寂しい気持ちを残してハンドルを握った。




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4 コメント

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うわぁ~ (yohdy)
2006-10-29 23:31:11
ピンクの穂高、すごーい!カモシカのお尻がキュート!金色の木々も美しぃ・・・いい写真、たくさん撮ってますねぇ~。

それにしても、先週の疲れの中、また登って来ちゃったのね。今日はゆっくり休めたのかい?いいなぁ、おでん・・・じゅるる。
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Unknown (だい)
2006-10-30 00:14:49
オリジナル番組でもなんでも、FMが入るだけでいいと思わなきゃ。うちなんて、FMはおろか、AMすら入りません(車に乗るとAMは何とか入るけど、FMはさっぱり)。JFNの日曜日15時台は、そんな番組になったんだね。その時間帯って、結構番組変わるよね。14時、16時は長寿番組だけど。「あ、安部礼司」今度、日曜日に釧路に行ったときにでも聞いてみます。



木曽駒山行記、お疲れさまでした。いつもながら、いい文を書くね。あたかも同行してるような気分になって、楽しく読ませてもらいました。木曽から登ったということは、今回も19号をひた走ったんやね。



木曽駒高原スキー場、冬に行ったら、穂高を見ながら滑れるのかな? モルゲンロートの穂高、いいねえ。中アは熊が多いの? 本州の山で熊鈴をつけて登っている人って、あまり見ないけど。この時期で、しかも今年みたいに出没情報が多いときは必要なのかな? 三ノ沢は僕も一度は行ってみたい山。といっても、一体いつ行けるやら。宝剣手前の鎖場、ちょっとスリリングでしょ。たしか宝剣のピークに岩塔がなかった? その上には立たなかったの? 気温が0度で、非常に強い冷たい風に吹かれたのなら、体感温度はもっと低かっただろうね。稜線での凍死の原因って、そういうこともあるみたいだから、これからの山行では気をつけて。



おでん、いいねえ。今冬はおでんパーティというのもいいね。
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Unknown (bun)
2006-10-30 21:53:28
>yohdyさん

昨日は完全休養日でした。チャングムの録画見ながら針仕事…



>だいちゃん

STVラジオが聞けるからいいんでない?

たまに電波の調子が良い時に長距離で聞いてます、はい。



最近は本州の人も結構クマ鈴つけてます。無いとかなり不安なので今度実家帰ったら持ってきます。その頃にはクマも冬眠だね。

宝剣の岩塔は結構狭いよねぇ。あれって登れるん?他に登山客が沢山いたのでチャレンジせんかったけど…



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Unknown (TOKKEN)
2006-11-02 23:57:04
信州詣でが復活やね。
駒ケ岳の福島コースや上松コースは僕も行ってみたいと思ってました。
ネットで見ると、中央アルプスって結構熊の出没が多い見たいやね。
そうえいばうちの実家近くでも最近熊が出ていてビックリした。

ラジオの話、面白かった。地域によって全然違うんやね。
関西はFM局が豊富だけど、そういえば実家ではNHK-FMしか綺麗に入らなかったような気がする。
だいちゃんとこはAMも入らないの?
もし麓郷でAMが入らなかったら、純はれいちゃんに会えなかっただろうね。
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