北鎮岳と沼の平

9月20日　晴れ
5時起床。5時半出発。
今日のルートは沼の平から当麻乗越、状況次第で中岳あたりまで足を延ばすつもりで歩きだす。
沼の平までは近い。まだ時間が早く朝の光が差し込むまで暫くかかる、それに強い逆光。
当麻乗越から裾合平や沼の平の紅葉を眺めるには午後の時間帯の方がよさそうだ。
沼の平の手前から進路を北鎮岳方向に変えた。
今回地図は携行していなかったが、確かお鉢を中岳に回れば裾合平へ下山できたはずだ。時間も問題ないだろう。

永山岳からは荒々しい北面の崩壊斜面を覗き、安足間岳山頂からは紅葉した裾合平越しに十勝連峰を望む。
比布岳を通過する頃からガスがかかり始め強い風に合羽を羽織ったが北鎮岳に着く頃には再び晴れ上がっていた。

北鎮岳山頂は黒岳旭岳双方からの登山者で結構な賑わい。
山スカートを履いた女性も初めて目撃。山ガール！



お鉢を眺めているとぐるっと１周したくなるが、そこまでの時間は無い。
中岳分岐ヘ歩き、そこから裾合平へ下る。


裾合平は紅葉のピーク


途中の中岳温泉にお立ち寄り

昔来た時は残雪の多い時期でガスっていたため狭い谷合いの湯という印象であったが意外と開放的な雰囲気の場所であった。
ただ「湯船」は浅く人も多いため入浴は困難、足湯を楽しむだけである。


裾合平から北鎮岳を振り返る


この大斜面を滑ってみたいと思った

チングルマの綿毛が揺れる裾合平を抜け当麻乗越に着いたのは12時過ぎ。
やはりここからの紅葉の眺めは絶景だと思う。


今年はナナカマドの色づきが悪く瑞々しく赤く紅葉している木があまりないのが残念

大休止ののち愛山渓に向け下山開始。すり減った山靴が泥道によく滑りよく転ぶ。
14時半頃愛山渓温泉に無事下山。ゆっくり温泉に入った。

上川に下りて晩飯に上川ラーメン。
天気予報によると翌日は夜半から午前中にかけて雨。
一日歩きとおして疲れも相当なので今夜は移動せずに上川で寝ることにした。
すっかり様変わりした上川駅で翌日からの動き方を検討しながら時間を潰す。
2時間に1回くらい汽車が到着するのみ。ゆったりとした時間の流れに胸の底からスーッと洗い流されるような心地よさを感じた。
層雲峡に移動して1杯やって車中泊。