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ゲジゲジシダ

 2019年に大ヒットした『翔んで埼玉』の続編『翔んで埼玉Ⅱ~琵琶湖より愛をこめて~』が公開中だ。前作は東京に差別され迫害される埼玉の悲哀を面白可笑しく描いていた。県民は自虐的に"埼玉はダサい”と思って東京や神奈川に憧れる。東京都民に紛れ込んだ埼玉都民が"埼玉狩り”であぶり出され、埼玉県のシンボルである"しらこばと”の焼き印が入った草加せんべいの"踏み絵”が行われる。埼玉県民ならこれを踏むことがどうしてもできないのだ。更に茨城、栃木、群馬も加わって、最後には埼玉はプライドを取り戻し埼玉ブランドが全国に拡がっていき大団円を迎える。
 今回の新作は埼玉と同じように大阪や京都に虐げられている"誇れるものは湖しかない”滋賀がターゲットになった。これに埼玉が共闘し兵庫、和歌山、奈良を巻き込んでの展開となる。自動車の滋賀県ナンバーの"滋”の字の中の絲の字の上の部分の略字がゲジゲジのように見えるので、京都からは『ゲジゲジの滋賀県人はそこらへんの害虫でも食べといたらよろし!』と蔑まれている。前作も新作も各地を徹底的にこき下ろし自虐の中にも何か郷土愛を感じられるところが面白い。
 1980年代に"ダサい”と"さいたま”を掛け合わせた"ダサいたま”という造語が流行した。埼玉県はこのほど『埼玉は本当にダサいのか?』という県民アンケートを実施したところ800件を超える意見が届き、40年前は約9割が『埼玉はダサい』と言っていたのが、今回は『ダサい』が29%、『ダサくない』が27%と拮抗した。中には『海は無くても子育て支援を頑張っている』『ダサくてイイ!俺が埼玉県を愛しているならそれでイイ!』『イジられても笑い飛ばす。埼玉だけの豊かさがある』など埼玉愛に溢れる好意的な意見が多かったようだ。滋賀県も今夏の映画に便乗して滋賀を鋭意PR中と聞く。
 閑話休題。写真は奥高尾"日影林道”の斜面に生えている「ゲジゲジシダ(蚰蜒羊歯)」。ヒメシダ科ヒメシダ属の夏緑性シダ植物で北海道~九州の山野に普通に分布している。左右の羽片がジグザグ状に付き基部には三角形の翼がある。全体の様子をゲジゲジに見立てた命名でゲジゲジは子供の頃は家の周りで良く見ていたが、今は見ることはまず無い。
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ツタウルシ・5~葉痕

 ウルシ科ツタウルシ属の「ツタウルシ(蔦漆)」。葉痕は長さ5ミリほどの半円形~ハート形でやや隆起し維管束痕は7個ある。ツタウルシの樹液にはウルシ科最強のかぶれ成分があり近づくだけでもかぶれる人がいる。ここまで乾いていると大丈夫だと思うが触るのはやめておこう。
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