goo

ウワミズザクラ・4~黄葉

 当地で樹の花や果実を見ればその名前がかなりわかるようになり、トチノキやサルスベリなど葉や樹皮に特徴があれば花が無くてもわかり易い。植物観察を20年以上続けてきたが、そもそもそのきっかけのひとつが花や果実が無くても植物の名前がわかるようになりたいと思っていたこと。しかし緑地や雑木林の樹をひとつひとつ『これはアカシデ、これはコブシ』と判断しても、なかなか全ての樹の名前はわからない。また何度覚えても加齢による記憶力低下で忘れていくほうが多いのが辛い。
 写真は小山内裏公園から続く尾根緑道で見かけた黄葉。綺麗に色付いているが、さてこの樹の名前がすぐに思い浮かばない。しばらく葉や樹皮や枝振りなどを観察し赤み掛かった本年枝を触るとポロリと落ちた。その落枝痕を見てはたと気付いたのが「ウワミズザクラ(上溝桜)」。バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木でその一年枝の大部分は枯れ落ち同じ節から新しい芽が伸びていく
コメント ( 12 ) | Trackback ( )

ゴンズイ・3~紅葉

 南大沢うずまき公園付近の林縁に生えている「ゴンズイ(権萃)」。ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉小高木で関東地方以西に分布している。5~6月に枝先に円錐花序を出し淡黄色の花を多数咲かせる。果実は袋果で肉厚になり赤く熟して中から黒い種子を出す。果実が熟した様子は見ていて楽しいが、その葉は低地では綺麗に色付くことは無く写真のような暗赤紫色。材には材には臭気があるので"庭木”としてはあまり人気が無いようだ。先日奥高尾では鮮やかに紅葉しているゴンズイを見た。少し標高が高くなるとゴンズイもなかなか綺麗だ。
コメント ( 10 ) | Trackback ( )