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シロバナアキノタムラソウ・2~宮嶽谷戸

 今日は二十四節気の“立秋”。毎日猛暑が続いてまだまだ真夏だが、それでも日の入り時刻が夏至の頃から20分ほど早くなり少しずつ秋が近づいている。
 二十四節気は古来中国で考えられたもので、一年を春夏秋冬の4つに分け更にそれぞれを6つに分けて24の期間やその日そのものを表すようになっている。さらに24期間を初候、次候、末候に細分化して“七十二候”もある。この二十節気や七十二候は植物や野鳥などの季節毎の変化などで表しているが、近年の地球温暖化、更に地球沸騰化ともなると、この表現は次第に当てはまらなくなりそうだ。
 ちなみに立秋の頃の七十二候は、
・初候(8/7~8/12):涼風至~秋の涼しい風に変わり始める頃
・次候(8/13~8/17):寒蝉鳴~夏の終わりを告げるかのようにヒグラシが鳴く頃
・末候(8/18~8/22):蒙霧升降~森や水辺に白く深い霧が立ちこめる頃
となる。
 写真は宮嶽谷戸の野道に生えていた「シロバナアキノタムラソウ(白花秋の田村草)」。シソ科アキギリ属の多年草で通常は青紫色のアキノタムラソウの白花品種。シソ科植物は紫色掛かるものが多いが稀にこういう白花品種を見ることがある。
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ヒメアメリカアゼナ・2~草姿

 アゼトウガラシ科(←ゴマノハグサ科)アゼトウガラシ属の「ヒメアメリカアゼナ(姫亜米利加畔菜)」。北アメリカ原産の一年草で関東地方以西の河川敷や湿地に分布するようだが、ここは公園のコンクリート階段の透き間でどちらかといえば乾燥気味の場所になる。本種は1933年に瀬戸内海沿岸で帰化が確認されたが、当地の専門家によるとネット情報では誤認がかなり多いと言う。ネット情報では『葉には明瞭な鋸歯がある』などの記載を見るが、専門家によるとこれは鋸歯の深さではなく鋸歯が認識できるかどうかとのことのようだ。素人としては深い鋸歯をイメージしてしまう。また実際には上部の葉は鋸歯が不明瞭でありネット情報を鵜吞みにはできない。やはりこういう場合は専門家に確認することが肝要だ。
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ヤマトラノオ・5~小宮公園

 小宮公園の林内に咲いている「ヤマトラノオ(山虎の尾)」。オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の多年草で草丈は50~90センチ。夏に茎頂に虎の尾のような穂状花序を出して直径5~6ミリの小花を多数咲かせる。花序の雰囲気はオカトラノオのようにも見えるが、オカトラノオはサクラソウ科で全くの別物。
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