堀之内沖ノ谷戸公園の林縁で見られる「コボタンヅル(小牡丹蔓)」。キンポウゲ科センニンソウ属のつる性落葉木本で、ボタンヅルの葉が1回3出複葉になるのに対してコボタンヅルは2回3出複葉になる。花の様子はセンニンソウに良く似ているが、花がたくさん咲いているところを遠くから眺めると、センニンソウが純白に見えるのに対して、コボタンヅルは気のせいかほんの少し黄色掛かって見える。もちろん葉を見ればセンニンソウとの違いは明らか。
蓮生寺公園に生育する「ホドイモ(塊芋)」。マメ科ホドイモ属の多年草で、7月下旬にここで開花を確認していた。花後に豆果が出来るので楽しみにしていたが、花がすべて落ちた後、果実が稔る様子が見えず花茎が消えてしまった。ホドイモの花の形が複雑過ぎて受粉しにくい構造のようだ。ホドイモ専属の“ポリネーター(pollinator)”が、ここにはいないのかも知れない。しかしそれでもまた訪れてみると新しい花茎に蕾がいくつか出来ている。これが上手く咲いて何とか果実が稔って欲しい。