九兵衛坂公園の芝生で見つけた「セッカニワゼキショウ(雪花庭石菖)」。アヤメ科ニワゼキショウ属の多年草で北アメリカ原産。草丈は5センチほどで花径は8〜9ミリ。晴れた日の昼頃に開花し夕方には閉じてしまうので、探すタイミングが難しい。花期はそろそろ終盤だがこの日は秋葉台公園の野球場ほどの広い芝生でも奇跡的に一輪だけ見つけることができた。
ヒユ科(←アカザ科)アカザ属の「アカザ(藜)」。若葉が赤いことから名付けられており、この色は成長とともに薄れていく。若い葉を日干ししたものが生薬の“藜(れい)”で、下痢止め、健胃、強壮などの薬効がある。インドや中国原産で日本には有史以前に伝わり、日本全国に拡がっている。一年草だが草丈は2メートルにもなり、茎は太い木本状になる。古くから“アカザの杖”なるものが使われていたという。APG新体系ではアカザ科は無くなりヒユ科に統合されている。
長沼公園“柿の木谷戸”の水辺に生育している「ネコノメソウ(猫の目草)」。ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草でその葉は対生になる。同じ仲間のヤマネコノメソウの葉は互生になるので区別できる。今は花も果実も終わっているが、葉の様子を撮っておいた。