アマチュア無線局 JO1KVS

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HFJ-350M 二丁使いのミニダイポールアンテナ 実践編

2020年12月13日 22時43分42秒 | アマチュア無線

昨日に引き続き、今回は実践編です。

昨日は家でMコネに改造したところまででした。

実際にアンテナを立てて、果たしてSWRが落ちるか、電波が飛ぶか実験してみました。

まずはほぼ無短縮に近い50MHz帯からやってみました。

左右、発売時期が違うアンテナだからなのかどうかはわかりませんが、同じ長さだとSWRが2.5くらいから落ちませんでしたので、オフセンターとして、片側を伸ばし、片側を縮めて追い込みました。
もっといい数字に出来る感じでしたが、実用的な数字になったのでこのバンドの実験は成功です。茨城と東京の奥多摩の局とも交信できました。
波長から言って、片側1.5mくらいになる計算ですが、実際には1m前後。コンパクトなアンテナとなりました。
大人がバンザーイしたより少し大きい程度のミニミニアンテナです。

続いて28MHz帯です。

数字的には実用的な範囲に収まりました。これもまたかなりオフセンターでないとこの数字になりません。
なかなかSWRが落ちてくれず不安なくらいでした。ロッド3段くらい長さが違ったと思います。
交信相手は見つかりませんでしたが、ARRLの10mコンテストのJA局が一局聞こえました。

続いて18MHz帯です。(21や24は飛ばしました。)

ちょっとSWRが高いですが、オフセンター度を変える、高さを高くする、などでもっといい数字には出来ると思います。
片側のロッドは目一杯伸ばしているのでオフセンターでの調整は限界はありそう。
でも十分だと思います。受信の際、よくメーターも振って感度も良かったです。
さすが同調しているアンテナは違います。

続いて14MHz帯です。

バッチリですね。どのバンドもオフセンター度の調整でこのくらいのSWRにはなりそうな感じでした。
ロシア語と中国語の局の声が聞こえました。

続いて10MHz帯です。

いよいよ帯域が狭くなってきましたが、最下点もしっかり出ていますね。
バンドが静かで、使えているのか不安な感じでした。標準電波も受信しましたが、もっと振ってもいいかな的な。
短縮率が高いから感度が低いの?と思わせる感じ。
データ的には十分いいのですが。

続いて7MHz帯です。

コイルをフルに使っている状態です。

いい感じになりました。
アナライザのスパンは狭くしています。
10MHz帯で不安を覚えたのですが、結構な高感度で賑わう7MHz帯を受信することが出来ました。アース不足の単体時よりはかなりいい感じに思えます。
人気の北海道のYL局を5Wで呼ぶも他局に負けて?玉砕。4エリアのRS55~58のCQ局を呼びました。53のレポートがもらえました。
3エリアのCWの移動運用の局が599で入感していたのでコールしたところ、599が返ってきました。実際はSいくつかわかりませんが、こちらに9で届いている移動局には十分届いている感触です。
大きさなり、出力なりには飛んでいます。
ただ、帯域がとても狭いので、出る周波数が変わるたびにアンテナを下げて再調整する必要はありますね。
アースの影響なく運用できるので、大成功ではないでしょうか。

続いて3.5MHz帯です。

3.5MHz用追加コイルを装着しています。
これが何故か初期バージョンと現行バージョンとで大きさが異なります。

どうでしょう。SWR1.14という数字が出てます。
もちろんオフセンター度で変わってしまいますから、今日はこんな数字が出た、という感じです。
まだコンディション開けていない時間帯でしたが、強い局同士がSSBで交信しているのを数組聞くことが出来ました。
きっと小さいなりなので苦労しますが、CWやFT8では使えるのでは無いでしょうか。

最後に1.8MHz帯です。

バンド内任意の周波数に落とすことが出来そう、ということがわかる測定結果です。
本当に1点でしか落ちていないクリチカル度に注目です。QRVしたい周波数にピッタリ合わせる必要があります。
アナライザのスパンもかなり拡大しての画像です。
しかもこれ、アナライザから無線機付け替えるだけでも変動するようで、「これ、ちゃんと使えるのだろうか?」みたいな感じでした。
今回、うーん、大丈夫かな、と思わせる唯一のバンドでしたが、地上高も必要でしょうし、かなり厳しかったと思います。
それでもSWRが実用値が出ましたので良しとしたいと思います。
世界的にも超珍しい1.8MHz帯マイクロDPアンテナの完成です。

そんなこんなで、微調整が大変ではありますが、なんとか実験的には成功。

アンテナアナライザ必携? 又は寸法取りをしっかり記録しないと実用的に厳しさはあるものの、使えないアンテナではありません。
FT8やCWなら十分活路があると思います。
QRP専用のアンテナではありませんから、50W運用ならかなり使えると思います。
年末年始の期間は、1.8MHz、1.9MHz帯の夜間移動運用もチャレンジしてみようかと思います。

久々のKX3運用

交信していただいた各局、ありがとうございました。

コメント (2)
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