まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

9月6日 「詩羽のいる街」

2011-09-06 18:57:30 | 読書のすすめ
今日は久々によく晴れて 秋らし良い天気でしたね。
やっぱり最高気温は30℃くらいがいいです。

さて 山本弘の「詩羽のいる街」を読みました。
4部構成で 詩羽にかかわる主人公が変わっていくお話です。
そして だんだんと4人がつながっていく。

詩羽は 同じ生きていくなら人を幸福にしたいと思っている女性で
人と人をつないで 『親切』を渡していきます。

第一部の途中で 
「うーーん。これは もしかして男性しか共感できない小説かな。」
と思ったのですが 嬉しい勘違いでした。

第一部を読み終る頃には どんどん先が気になって
一気に 読み終えました。


よく 『人は自分を映す鏡』だと言いますが
全くその通りだと思います。

優しくされれば嬉しくて ほかの人にも優しくしたくなりますし
いじわるされれば悲しくなり 
理不尽な怒りをぶつけられれば ほかの人に怒りをぶつけたくなります。

つまらないことですが 私はドアが手動のときに
後ろから人が来ていることに 気付いたら
ドアを 押さえて待つ習慣があります。

ほかの人にもそうしろと 思っているわけではないので
目の前でドアがバタンとしまっても
「ありゃりゃ」
ぐらいにしか 思いませんが
何人かに一人は ドアを押さえて待っていてくれる人がいて
そういう人に出会ったときは ほのぼのします。

「親切」も連鎖するし 「悪意」も連鎖する。

詳しく書くと つまらなくなってしまいますので
ぜひ 読んでみてください。

「詩羽のいる街」には 人を変えるパワーがあります。

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