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1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

テイルズ オブ シンフォニア 久遠の輝き2 矢島さら 2004年3月3日 エンターブレイン

2015-06-20 09:30:24 | テイルズ
デザイアンとの<不可侵契約>を破ったため、イセリアの村を追放されたロイドとジーニアス。彼らは、世界を救う<神子>であるコレットらと共に再生の旅を続ける。だが、封印を解くたびに天使化していくコレット・・・・・・。そして彼らは未知の世界へと旅立つことになるのだが?
好評「テイルズ オブ シンフォニア」ノベライズシリーズ第2巻!!
裏表紙より。
両手にフラワーな表紙。流石は「攻略王」。



水の封印を解放した一行は、風の封印を捜してアスカードへ。
「遺跡の街」と呼ばれる場所だけにリフィルはテンション高め。
ところがそこには不届き者が。

「いいか、ライナー。これが俺の発明品、ブレイカーだ。つまりは爆弾だな。これさえ使えばこんないまいましい石舞台などこっぱ微塵に壊せるぜ」
「ま、待てったらハーレイ・・・・・・」
なんですとー?
貴重な遺跡を『こっぱ微塵』とは聞き捨てなりませんな、先生!

「きさまぁ。いま何といった!?」
 突然のできごとに、ハーレイもライナーもその場に固まってしまった。
「先生、こいつら、この石舞台を破壊するんだってよ!」
 ロイドが告げ口すると、リフィルの片眉が上がる。
「なにぃ!?それでも人間かっ!」
うーん、イマイチ原作の迫力を再現し切れてないですなー。
うっかりブレイカーを起動させてしまうのは変わらないけど。

「女!数分後には爆発だ。おまえのせいだぞっ!」
 ハーレイに指をさされ、むっとなったリフィルは彼を突き飛ばす。
「人のせいにするなっ!さっさと解除装置を作動させろ」
「へっへん、そんなものねえよ!」
彼には悪の天才科学者を見習っていただきたい。
なおブレイカーはロイドが停止させました。
老若男女から精霊、爆弾まで・・・さすがは「攻略王」の名をほしいままにする男だ。


なぜハーレイは爆弾騒ぎを起こしたのか?
ライナーが石舞台を調べていたら「風の精霊」が復活し、人々に生贄を要求。ライナーの妹であるアイーシャがその役を押しつけられてしまったのです・・・バカ兄貴め。

その復活した「風の精霊」が捜していた風の封印のソレなのかを確かめるため、リフィルは生贄役を買って出るのでありました。
本音は間違いなく石舞台を調べたいだk
石舞台にて儀式を始めると、すぐに風の精霊が現われ・・・?

「あっ、ダメっ!」
 コレットが舞台に走りよる。
「ちがう。ちがいます、先生っ!それは邪悪なもの。精霊でも・・・・・・封印の守護者でもない」
これが世に言うオレオレ精霊詐欺であります。
偽物野郎をぶちのめしたら謎の石板をゲット。
偽物の正体や、もしかすると風の封印のこともわかるかもしれない。
リフィルとライナー(と書いて「マニアたち」と読む)に期待しようじゃないか・・・

「あのリフィルって先生、ハーフエルフだしな。知識は確かだろう」
「ちっ、違いますっ!」
 ジーニアスが叫んだ。ハーレイは驚いてちいさな少年を見つめた。
「姉さんは・・・・・・エルフです。ボ、ボクもエルフですっ!」
「おいおい、冗談だろ。この俺が同族を間違えるわけが・・・・・・」
 ハーレイは、必死の形相で自分を見上げているジーニアスの目を見、言葉を失った。顔の輪郭すらあやふやになるときがある長い髪――それが何を意味するのか、彼にわからないはずはない。
「いや、違うな。違った、違った。よく見りゃ、あんたたちは生粋のエルフみたいだ。俺のカン違いだ」
どうでもいい話ですが、エルフとハーフエルフは耳の形が違うらしいですよ。
デザイアン絡みでハーフエルフの印象が悪い世界(アイーシャの件も「ハーレイなんかに関わったのが悪い」という空気だった)で、ハーフエルフであることを全く隠そうとしないハーレイは異端だよなぁ。ハーレイが主役の外伝があってもおかしくないくらい。



石板を調べた結果、風の封印はパラグラフ王廟にあると判明しアスカードを出発する一行。
その後を追う謎の影に、ノイシュだけが気づいていた・・・一体何林しいななんだ・・・?

風の封印もやっぱりサクサク攻略。
「グゥオオオオオーーーッ!」
「やったか!?」
そしてそのまま力尽きる・・・ハスタール、キミにはガッカリだよ


 入り口付近の大広間まで戻ってきたときだった。
「待て!」
 突然、聞き覚えのある声が響き、黒い影がたちはだかる。
真のボスktkr。

「しいなさん、こんにちは。あなたもここに来てたんですね~!」
「うわ、ち、近づくなっ」
「どうして?せっかくお友だちになれたっていうのに・・・・・・また戦うんですか?」
 すでに戦闘の構えに入っている友人にコレットが問いかけると、しいなの顔が一瞬泣き笑いの表情になる。
「だれがあんたと友だちになんか・・・・・・。みんなのためなんだよ・・・・・・覚悟っ!」
暗殺なら人選を考えた方が・・・と誰もが思うであろう場面だけど、後になってみるとしいなの場合「任務の成功」より「危険な任務に就いた」という事実が大切だったのかもしれない。

「くっ・・・・・・。どうして勝てないんだ、あたしは・・・・・・」
 しいなはそれ以上の攻撃をあきらめたらしい。やっとのことで起き上がると、唇を噛んだ。
「そりゃあ、俺たちがいってみりゃ正義だからさ。決まってんじゃねーか」
 うなだれていた彼女は、ロイドの言葉にキッとなる。
「おまえ・・・・・・、おまえなんかになにがわかるっ!おまえたちが世界を再生するとき、あたしの国は滅びるんだ!」
一体何アラの話なんだ・・・!?
謎の言葉を残し、しいなは姿を消す。



外に出るとコレットの「天使疾患」が発症。
コレットが「ただ倒れただけではない」ことにロイドは気がつく。

「おまえ・・・・・・いつからだ!なにも・・・・・・なにも感じなくなってるじゃねえか!」
ナ、ナンダッテー!?
重要場面だけど、「熱くて冷たい、でも本当は熱いコーヒー」の流れは原作のキレが台無し
著者のノベライズはサラっと読める(「さら」だけに、なんつtt)んだけど、たまにこういうことがある・・・絵があるものを文章にする難しさだねぇ・・・。

封印を解放する内に食事も睡眠も不要になり、次いで今回は触覚を失ってしまったコレット。天使化とはかくも無慈悲なものなのか。
「ごめん!いままで俺、気づかなくて・・・・・・」
「そんなこといいの。ロイド・・・・・・みんなにはいわないでね」
 コレットがロイドの耳元で囁いた。
いやいや、事は重大でございますぞ!?

「せっかく一緒にいるんだもん。楽しく旅がしたいの。だからロイドも気にしないで」
「バカやろう。自分が大変なのに、お、俺にまで気を使うな・・・・・・」
もはや彼女の精神は、天使を通り越して神の領域に達している・・・!

 ロイドは黙ってコレットを抱きしめる。なにかいったら声をあげて泣いてしまいそうだった。
(こんなにあったかい・・・・・・コレット。おまえはおまえだ。俺、絶対おまえを護ってやるから。約束するから!)
 華奢な体のぬくもりを感じながら、ロイドは強く自分に誓った。
しかしこの誓いは・・・いや、まだ言うまい。



次の封印を捜して一行が向かったのはルイン。
ところが・・・
「・・・・・・ひ、ひどい」
 ルインの街へと渡る橋のたもとに着くなり、コレットは口もとを押さえた。
 向こう岸が、すでに街の様相を呈してはいなかったからだ。

「希望の街」は「絶望の街」へと変わっていたのです・・・
なお、この街は後に「竜殺しの街」として有名になりm

廃墟と化した街には、なんと酷い怪我を負ったしいなが・・・!
「・・・・・・なにもかもめちゃくちゃだよ・・・・・・この街・・・・・・攻め込まれたのさ、ディザイアンにね。ここから北東に牧場ってのがあるのを知ってるかい?」
「アスカード牧場のことね」
 リフィルが頷く。
「ここの街の人たちは牧場から逃げ出したヤツをかくまったんだよ。それがバレて、全員強制的に牧場送りのうえ、街は破壊されちまったのさ」
しいなも街のために戦ったけど、力及ばず・・・という訳でありました。
ロイド(とジーニアス)を追放しなかったら、イセリアもこうなってたかもしれないんだよね。
哀しいけど、力無き正義はたいていロクなことにならない。
「想いだけでも、力だけでも」・・・運命はどうしてああなった。

「あのさ、虫のいい話かもしれないけど、あんたたちに頼みがあるんだ・・・・・・この街の人たちには、一宿一飯の恩義があってさ。頼む!ここの人たちを助けてあげてくれよ!そのためならあんたたちと一時休戦して、協力してもいい」
 頭を下げ、手を合わせるしいなに、ロイドは頷いた。
「わかった」
「ちょっと、ロイド!」
 リフィルが気色ばんだが、他の仲間――弟さえ――が全員同じ気持ちなのを知ると、ため息をついた。
むしろ「クラトスさえ」なんじゃ・・・
ああ、わかってるよ、「神子の意志を尊重しよう」だよね?


アスカード牧場に潜入した一行は予想外の人物と遭遇。
「うぬ?」
 中央の男がロイドたちを見て、驚きの声をあげる。
「あっ、おまえは!?」
 トリエット砂漠で会ったボータだった。彼の両脇にいる下っ端のディザイアンがふたり、ロイドを睨めつける。
「やべ、ディザイアンだ・・・・・・!」
「ふっ。まだ我らをディザイアンだと思っているのか」
 下っ端がいうと、もうひとりが続けた。
「これは好機です、ボータさま」
下っ端ごときが、『ふっ』・・・だと・・・?
下っ端に許されるのはせいぜい「ふん」だろがよい!
思い上がった下っ端は、修正してやるっ・・・

「待て」
 ボータは部下を制した。
「クラトスがいる・・・・・・ここはいったん退くのだ」
「え・・・・・・、知りあいなのか?」
クラトスの方は知らぬ存ぜぬらしいけど、『お互いのため』としてボータは退却する。
一体奴らは何ゲードなんだ・・・と思う間もなく、新たな敵が登場。

「ほう。これは驚きました。てっきりレネゲードのボータかと思いきや、手配書の劣悪種とは。まあ、いまの魔術を喰らって生きているとは、さすがといっておきましょう」
「誰だ、おまえ!」
「ディザイアン五聖刃・・・・・・クヴァルだ」
 ロイドの問いに答えたのは、クラトスだった。
こっちは「知ってる」っぽい雰囲気すなぁ。
どうやらこのクヴァルが、『エンジェルス計画』でロイドのエクスフィアを開発したらしい。
ついでにエクスフィア(=身体能力強化アイテム)の真実を語るクヴァル。

「まさか・・・・・・まさかエクスフィアは、人間の体で作られているの?」
「少し、違いますね。エクスフィアはそのままでは眠っているのです。やつらは人の養分を吸い上げて成長し、目覚めるのですよ――牧場は、エクスフィア生産のための工場。そうでなければ、なにがうれしくて劣悪種などを飼育しますか」
・・・これはひどい。
とすると、「母親の形見」だというロイドのエクスフィアは・・・

「教えてほしいですか?それは私が長い時間をかけた研究の成果・・・・・・。薄汚い培養体の女に持ち去られたままでしたが、ようやく取り戻すことができるというわけですよ」
「・・・・・・培養体の、女・・・・・・?ま、まさか」
あああああ・・・・・・

 ロイドは呆然とした。
「アンナはそれを持って脱走した。もっとも、その罪は死で購いましたがね」
ksg・・・
ぶっころs
「カン違いしてもらっては困りますね!」
 ぴしゃりと、クヴァルが否定する。
「アンナを殺したのは私ではない。君の父親なのですよ」
ksg・・・(2回目)
やはりこいつはぶっころs
「ウソではありません。要の紋無しのエクスフィアのせいで、アンナは怪物となった。それを君の父親が殺したのです。どうです、愚かでしょう?」
「ふふふ・・・・・・くくくっ。しょせんは薄汚い人間、劣悪種に生きている価値などありません」
うーじむしっ、うーじむしっ、うーじむしっ・・・
「殺す」「こいつだけは必ず殺す」
デスノが見つからない・・・本棚がやばいというか、本棚を置く方がやばい。
キャスター付を買えばよかったよ・・・。


今すぐにでもブッ飛ばしたいところだけど、完全に囲まれて不利な状況。
ロイドたちはしいなの式神で一旦牧場から脱出しルインに戻る。

エクスフィアの真実を知り悩む一行。
ロイドはエクスフィアを投げ捨てようとするも、コレットやクラトスに止められる。
「私、自分ではエクスフィアを使ってないけど・・・・・・でも、いま私たちがこれを捨てたら、ディザイアンに殺されちゃうと思う。そしたら、これから先もたくさんの人たちが、こんな石に命を奪われちゃうんだよ」
 彼女はゆっくりと、だが必死に訴える。
「私、そんなのイヤだよ。なんのために世界再生の旅に出たのかわからないもの」
「コレットのいうとおりだ。捨てることはいつでもできる」
 クラトスが組んでいた腕をほどいて、頷いた。
「いまはエクスフィアの犠牲になった人びとの分まで、戦う必要があるはずだ」
やはり天使を通り越している・・・!
2人の言葉に、ロイドは命を背負って戦う覚悟を決める。


再び牧場に潜入したロイドたち。
やはり1回潜入した直後なだけに警戒が厳しいため、ふた手に分かれることに。
「よろしい?私とロイドとクラトスがクヴァルを倒しに行きます。あなたたちもしっかりね。あとで会いましょう」
残りの3人は回復術無しか・・・
シンボルエンカウントだからどうにかしろってことですね、わかります。
なおクヴァルとの戦闘開始前に合流できたため分かれた意味はあまりなかった模様。

ついにクヴァルを見つけたロイドは憎しみのままに突進。
「許さねええぇぇっ!!」
「・・・・・・やったぞ。母さんの仇を・・・・・・倒したんだ!」
13行に及ぶ激闘。
いやあ、クヴァルは強敵でしたねー・・・

「あぶないっ!」
 コレットが絶叫する。
 いつの間にかクヴァルが立ち上がっており、武器を振りかざしてロイドに迫りつつあった。
どこぞの封印のガーディアンには、見習っていただきたいですナ。
この時ロイドを庇ったコレットが負傷。
怒りに任せてロイドがまずクヴァルに一撃。
さらに・・・
 ぐらりと揺れる男の心臓を、今度はクラトスが深く突き刺した。
「ぐぉう・・・・・・っ。こ、このぉ!劣悪種がぁ!」
 クヴァルが苦痛に顔をしかめながらクラトスを睨み返す。
「その劣悪種の痛み・・・・・・存分に味わえ。地獄の業火でな!」
印象的なシーン程、ほんの少しの違いも気になる訳だなぁ。
「ク、クラトス!この、劣悪種がぁ!」だっけ。


明らかに重傷を負いながら痛みを感じられないコレットの姿を見て、ロイドはとうとう仲間たちにコレットの変化を話す。
「俺はもう黙っていられないからな!みんな・・・・・・聞いてくれ。コレットにはいま、感覚がないんだ。眠ることも、食べることも・・・・・・」
「ど、どういうこと?」
 ジーニアスが訪ねた。
「天使になるって、人間じゃなくなるってことだったんだよ」
「!!」
ひとまずアスカードの宿屋で休む一行。
しかしコレットの状態がわかったところで・・・

「くそう。何かないのか?コレットが天使にならなくてすむ方法が!」
 部屋の中をいらいらと歩き回りながら、ロイドがいった。
「だめだよぅ、ロイド。このままでいいんだってば。私が天使になるのをやめたら世界は再生されないし、そしたら苦しんでる人たちはそのままになっちゃうんだよ?」
「ダメだ!おまえが人間でなくなっちまうなんて・・・・・・、俺は認めないぞ!なにか道があるはずだ!」
 ロイドはたまらなくなって、ひとり宿の外へ出る。夜風を受けながら長いこと黙々と歩き回ってみたが、コレットと世界の両方を救う道を見つけることは、できそうになかった。
ウツ展開スなー。
「どっちも!」「オレはどっちも守りたい!」は、創作の世界でもなかなかネー・・・
いつでも「○の道と×の道の間の壁をぶっ壊せる」とは限らない。



時間的にも文字数的にも、もうダメだ。
以下超略。

・次の封印

・水の精霊

・ユニコーン
はいはいウニウニ

・『最強の戦士』
()

・『四大天使だ』
(キリッ)

・『我われの目的を果たすために最も重要なのは、貴様だ。ロイド・アーヴィング!』
「ッ」を入れた人は罰として腹筋50回ね。

・『会えるかもしれないし・・・・・・会えないかもしれない。じゃあね!』
コレットはカミサマだから、ヒロインはしいなでいいよね。

・『んまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
バカかwww

・『・・・・・・かわいい』『え、あの丸太がか?』
バカかwww

・『前だって、あたしがシャワーあびてるのをのぞ・・・・・・』
奴にはしんでもらうとして、ロイドに聞かれるのを避けようと言い淀むのがイエスだね!
やっぱりヒロインだね!


最後は皆がコレットのために力強く歩き出して3巻へ続く。



読むのは1時間だったのに中身が濃いわー。
原作知ってるから読むこと自体は確認作業なんだけど、いざ感想書き始めるとねー。
まとめる力が無いだけやろー(ちーん)

あの原作を4冊にまとめるなんて、それこそ無理ゲーだよホントに。
そんな苦労の結晶ですが、5冊まとめ買い(本編4冊+外伝1冊)で170円なり
つまり1冊34円。(1巻のカテゴリも修正しますた!)
これが無慈悲なる中古屋の商法というやつです・・・
だって定価で買ってたら俺の財布がアブソリュートだもの!


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