迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

慰霊の日

2007年06月23日 | 旅する。
6月23日

今日は沖縄慰霊の日だ。
ウチにある沖縄戦関係の本を並べてみる。

少しずつ読んでいく。

本土に生まれたというだけで、なにか後ろめたい気分がするのは、「沖縄病」の症状のひとつらしい。

しかし、少なくとも歴史を学び、事実を知ることは義務のような気がする。

さもないと、「きれいな海」「エキゾチックな食べ物」「優しい人々」などなどをただ沖縄から貪り消費するだけの存在に成り下がりはしないか、不安になる。

……六〇年経っても沖縄にこれだけ米軍基地を押しつけ、なおかつ自衛隊の強化も進めながら、それを他人事のように眺めている日本人とは何なのか。自分たちがやっている沖縄への差別には目をそむけ、そのくせ沖縄の音楽や芸能、自然、食事を楽しみ、「沖縄大好き」とまで口にする、日本人の神経構造はいったいどうなっているのか。
……
(目取真俊『沖縄/地を読む 時を見る』世織書房)

こうした批判に、おそらく沖縄にとってよき理解者であろうとする者ほど、心穏やかではいられないだろう。

しかしまた、同書ではハンセン病に触れた一編で、こうも書いている。

……自分の内なる差別と偏見を克服するためには、何があったのかを知ることが、まずは大切なのだから。




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