迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

インド・ネパール第30日~第32日 アグラ、ジャイプール、プシュカル

2009年12月07日 | 旅する。
DAY30
12月5日 土曜日 アグラ(→ジャイプール)

早朝、日の出前にタージマハルに行ったら、すでにチケット売り場に長い行列ができていた。「並ばずに入れるよ」とささやく自称ガイド、列に割り込むインド人、写真を撮るためにどけどけと言わんばかりの観光客。





たしかにすばらしい建築だが、この人間模様の方がある意味、勉強になる。

個人的には、左右対称に固執し過ぎて破綻がないのは、趣味ではない。

庭でぼーっとするのは気持ちがいいのだが、すぐに撮影の邪魔なのでどいてください、といわれるのが鬱陶しい。ちなみに、そんなに邪魔なポジションに座っているわけでは、ない、もちろん。

朝食を食べてホテルをチェックアウトし、荷物を預ける。

昨日ファテープルスィークリーにオートリクシャーを飛ばしてくれたラヒューと、アグラ城、スィーカンドラーと回る。おいしいサモサ屋、チンカーラウザー(タージマハル設計者とその兄弟の首相の墓、らしい)、イティマドウッダラー廟(ミニタージマハル)、最後にタージマハルを対岸から眺めるポイントで観光は終了。







ラヒューが懇願するのでショッピングに3軒回るが、宝石、サリー、銀細工にはまったく興味がないので30秒ともたない。

あとはネットとディナー、バススタンドまで送る、という予定なのだが、ここで終わり、とラヒューが言い出した。

それなら、500ルピーしか払えない。ショッピングに3軒つきあったんだし、バススタンドまで50ルピー余計にかかる。

ということで、ラヒューには納得してもらう。

しかし、約束の時間に来るはずのラヒューのいとこは来ず、別のリクシャと交渉する。

また80ルピーからはじめて50ルピーに値切り、バススタンドに着いたらちょうどジャイプール行きのバスが入ってきた。

22時過ぎ、ほぼ定時にバスは出た。予定通りなら、5時間でジャイプールに着いてしまうのだが。



DAY31
12月6日 日曜日 (アグラ→)ジャイプール

朝3時20分、本当に5時間余でジャイプールに着いてしまった。

客引きを振り払ってチャイを一杯。

歩いてホテルを探すがガイドブックの地図がデタラメでなかなかたどりつかない。15分で地図が間違っているのはわかったが、結局目当ての1軒目が見つかったのが1時間半後、しかも満室、2軒目を発見したのがその30分後、ここで650ルピーでなかなかいい部屋を確保。

ちなみに後で地図を検証したが、間違いというより創作に近いくらい、実際の道とかけ離れていた。

さて、部屋は見つかったがクリーニングするボーイが起きてくるのをロビーで待ち、部屋に入れたのは6時半過ぎ、とにかく横になって休む。

10時半過ぎに復活し、ホテルを出たとたんにつきまとうリクシャのドライバーに朝飯のレストランを聞く。

朝食の後、時間もないのでリクシャと交渉し、ジャイガル要塞をのぞいて300ルピーで妥結。ドライバーの名前はラジャ、軽いノリのヤツで、フワイノット? が口癖だった。

まずビルラー寺院、つづいて中央博物館。風の宮殿、水の宮殿は通り過ぎてアンベール城へ。

歩いてのぼり、わかりにくい順路を迷いつつ、なんとかハーレムまでたどりつく。

戻って水の宮殿を眺めるスポットへ。工房やアトリエのショッピングはカットしてシティパレスまでまっすぐ行かせる。

案の定、ここで終わるから300ルピー、と言い出した。旧市街からホテルまでは50から60ルピーが相場、とホテルで確認している。差し引き250ルピーだけ支払う。ラジャは30ルピーで拾えるとか言っていたが、まあその倍額が相場なわけだ。

急いでシティパレスに入るが、全然面白くない。入場料が300ルピーもするのに。100ルピーのジャンタルマンタルの方がずっと楽しい。

入場時間が過ぎたので、風の宮殿は外観だけ。





近くのLMBというドアマンがいる高級レストランへ。ラジャスターン・ターリーという特別料理を頼むが、333ルピーだから、まあ許される贅沢か。ミネラルウォーターに税金を加えても420ルピー。





さて、問題の帰りのリクショーだが、100ルピーとか吹いてきた。当然値切り交渉に入り、50ルピーで行ってもらう。帰りの道はドライバーに指示できるくらい、完璧に把握できた。さすがに早朝2時間歩き回っただけのことはある。自慢することじゃないか。

その後、念のためにホテルからジャイプール駅までの道を歩いて検証、徒歩13分だが交通量が多くて排気ガスもひどく、明朝はどうしたものやら。



DAY32
12月7日 月曜日 ジャイプール→アジメール→プシュカル

朝の散歩。シティバンクで現金を引き出し。有名な映画館のそばの有名なラッシーワーラーを探すが、なんと3軒も並んでいる。

とりあえず真ん中の店でサモサ6ルピー、スイートラッシーの大24ルピー。かなり濃厚なラッシーで、けっこう満足して歩いて帰る。





ホテルをチェックアウトして出たとたん、リクシャに囲まれる。駅まで60ルピーとか、それはぼり過ぎ。戯れに10ルピー! と言ったら、5ルピーとか言う。もはや冗談の領域らしい。何も言わないのに30ルピーまで下がったが、この客を客と思わない価格交渉が気に入らない。

荷物をかついで歩く。

ジャイプール駅の2番ホームで待つが、やはり遅延。さらにプラットフォーム3番に変更。15分遅れで着いた列車はデリー発アジメール行きで、ほとんどの客はジャイプールまでで降りるらしく、客車内はガラガラで、しかも汚い。インド人はゴミ箱にゴミを捨てる習慣がないらしい。

実はけっこう高級車両で、サービスでミネラルウォーターが1リットル、チャイにビスケット、新聞がもらえる。

さらに遅れて結局30分遅れでアジメールに着いた。駅からプシュカル行きバススタンドまではガイドブックによれば150mだが、実際には1500m以上あった。

オートリクシャに「歩く」と言ったら、首を振るか笑うかするのもうなずける。

まあ、2km以内は歩く主義なので、道を聞きつつ歩く。ジャイプールのバススタンドに来るツーリストのほとんどはプシュカルをめざすので、難なくプシュカル行きローカルバスに拾われ、席も確保し、9ルピー、35分でプシュカルへ。

プシュカルに着き、ホテルの客引きを振り払って湖めざして歩く。

プシュカルパレスという高級ホテル近くで湖を眺めるが、なんと干上がっていた。

ううむ。

バザールに戻り、150ルピーの部屋を見つけて即決。プシュカルには長期滞在の客が多いようだ。

さっそく散歩してみる。

愛想がいいのか、思惑があるのか、やたら声をかけられる。また、金くれとすごむ子ども、握手を求めてからバクシーシを求める女、ただまとわりつく子ども、各種の物乞い、客引き。





ヒンドゥーの聖地には物乞いが多い。また、巡礼の観光地だけにツーリスト狙いのいろんな手口があるようだ。

ガートに降りれば花の押し売り。

なかなかプシュカルも静かとはいえ、一筋縄ではいかない。

よさげなガーデンレストランでベジブリヤーニとスイートラッシー。勘定は85ルピーのはずだが105ルピーを請求したり、100ルピー札でOK? っておつりをよこさないし、もちろんちゃんと15ルピーのおつりはもらったのだが、ちっとも油断ができない。

ただ、ガートから眺める湖の向こうに見える夕日はものすごくきれいだ。これで湖水がきれいに張っていたら。








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