迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

消えていく過去

2007年06月02日 | ただの日常。
6月2日

西荻窪の馴染みの店が、ビル解体に伴って移転した。

5月に最後の営業日を迎えたのだが、旅行中で行けず、波照間島から絵はがきだけ出した。

新しい店は、前の場所にほど近いところなのだが、しばらく探した。花だらけだろうからと、丈夫そうな観葉植物を知り合いの花屋さんから薦めてもらい、持って行った。

半地下の、前よりは狭いかもしれないがむしろ落ち着く空間に、懐かしい面々が続々と顔を揃えていく。

思えば私にはもはや思い出のよすがとなるような建物がほとんどない。

小学校は改築され、中学校は統合され、高校は郊外に移転し、大学は老朽化で建て替えられた。

自分が育った家は自分で壊したし。

過去は振り返るもんじゃない。

過去は消えていくわけではない。

ただ忘れていくだけだ。