徒然なるままに、一旅客の戯言(たわごと)
*** reminiscences ***
PAXのひとりごと
since 17 JAN 2005


(since 17 AUG 2005)

南から、北から

冷えました。冬将軍のお出ましで、各地から木枯らし1号の便りが聞かれます。

上空も相当に風が強いようで....。
コアが FL350 で 210 kt という兵も予報されているようです [タイトル画像も参照]

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こんなとき、NOPAC Route System が定めた5本のルートを南西進するのは痛手が大きい。

(たとえ、見かけだけなのかもしれないけれども)平和であることに感謝です。
お陰様で、米国東海岸から本邦への便は、ほぼ大圏ルートに近いルートを飛んで、この時期としては十分な BLK TIME 13時間41分と、前日よりも40分も短い時間で到着です。

GREKI V419 JUDDS CAM BUGSY CHARN NCA31 GUBAK NCA31 DASPO NCA31 VOLOB 7030N 15700W LISKI A218 UHMI B337 BUMAT B233 ODORA B337 ANIMO B337 AWE V7 CHE Y10 GOC R211 KASMI

米国西海岸からの便は、ジェット気流を南に避けて、ひたすら西進のルートであります。
Ground Distance は大幅に長くなるのですが、それでも忍の一字、BLK TIME 11時間24分で、前日のそれよりも短くて済みました。

GAPP3 SFO ALCOA CEPAS COBAD 4100N 14000W 4300N 15000W 4200N 16000W 3900N 17000W 3700N 18000E 3500N 17000E 3400N 16000E 3500N 15000E SEALS OTR13 VACKY OTR14 PETAL OTR20 LIBRA

昼食を終え、ゴロリと横になっている頃、西海岸からと東海岸からの両便は一所懸命に西進,南進しておりました。



東経170度を横切った緯度は;
 南に避けた西海岸からの便では北緯35度の太平洋上空
 北に避けた東海岸からの便では、北緯66度のロシア上空
  ( 航空路 B337 の KOPLI と UTOKA 間 )


米州からの大圏ルートをイメージするためのおまけとして、ICAO AREA I の衛星写真をどうぞ。

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ツインのカルテット !?

双発機の躍進は世の流れなのでしょうか。

青さんでは随分前から米州線には777を導入していましたが、赤さんも先日、LAX, ORD が777となり、既に導入済みの JFK, SFO と加え、週28往復が777での運航となりました。
午後の北太平洋上空では米州4都市からの赤さん777が夕陽を追いかけ西に向かいます。

西海岸からですと、日々設定される KZOA TDA Track で、Jet の向い風や悪天域を避けての戻りとなり、大圏ルートでも、あまり北にあがることなく、北上したとしても ANC の南あたりまでで、その後は、NOPAC Route の R580, A590 などに乗って南西に下りてくるルートになります。

西海岸からの大圏ルートとなるアリューシャン列島付近は、『アリューシャン低気圧』とか『低気圧の墓場』といった言葉があるように、冬場は悪天候に見舞われることが多く、あまりにもひどい時には、Jet Core を南に避けて、北緯35度近辺を、ひたすら西に向かう大周りを強いられることになります。

東海岸(含むシカゴ)からの戻りは、カナダ上空を北西に進み、アラスカは状況に応じて FAI (Fairbanks) 付近まで北上、その後は、お天気とも相談して NOPAC Route か、それよりも北側のロシア空域に設けられたルートをとり、カムチャッカ半島を横断、オホーツク海上空を南下して、北海道の紋別,旭川を経るルートで帰ってきます。

当然ながら、冬場の北極近くを通るので、機外は極寒であり、燃料凍結にも気を配らなければなりませんし、下界が悪天の場合には、ETOPS 運航における Enroute Alternate にも影響が出てくるので、気を遣うことだらけでありましょう。

同じ北の極寒でも、シベリア上空は、冬場は割と安定してくるので、米州よりも欧州の方が…。

本日着の JFK からの戻り、アラスカ州アンカレッジ付近から先、赤さんは NOPAC R220 で下りてきているようですが、青さんは、カムチャッカを横切りオホーツク海上空の ANIMO point から FUKUOKA FIR に入り、旭川~千歳~大子を経て成田に戻るルートでプランされているようです。

[青さん]
  GAYEL J95 STOMP J63 SYR YYB YYU NCA24 GABRO NCA24 GAL J122 OME ERNIK B240 PAKLI B337 ANIMO B337 AWE V7 CHE Y10 GOC R211 KASMI

[赤さん]
  GAYEL J95 STOMP J63 SYR 4630N 08000W 5400N 09000W URMUD NCA19 KITAV NCA19 GAL J512 ENM NAYLD R220 NUBDA R220 NANAC OTR10 ARIES

[あめりかんさん]
  GAYEL J95 STOMP J63 SYR TULEG YYB YYU NCA25 EBGUT NCA25 YVQ NCA24 GAL J122 OME R338 NATES R220 NANAC OTR10 ARIES ARIESN

[でるたさん]
  GAYEL J95 STOMP J63 SYR YCF YYB J490 YTS YYU NCA24 YVQ FAI J120 MCG NOSHO R220 NEONN R220 NIKLL R220 NOGAL R220 NUBDA R220 IXE SWAMP R211 COMET WHARFN

四社とも、機材はどれも 777 です。


おまけ
無事に着いて何よりでした。

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神迎え

暦は陽暦でありますが、神無月もあと僅か。出雲からの便は各地へ戻る神様で混み始める頃でしょうか。

神無月の次は霜月、師走と、早いもので今年も残りあと二ヶ月。来年は2010年。2000年問題対策で検証に追われていた頃から一世代 (decade) 経過してしまいました。

本邦を含め、北半球の上空はすっかり冬の気配で、各キャリアのダイヤも冬ダイヤへと衣替えです。
本邦キャリアの米州線では、『行きは~帰りは~』の季節であり、復路の BLK Time は西海岸からでも11時間超え、東海岸からだと14時間超えが当たり前であり、いくらマルチとは言え、Cockpit Crew の方々、おつかれさまでございます。

今年は6月にも、千島列島のサリュチェ(SARYCHEV-PEAK)に伴う VAA で NOPAC は随分と難儀させられ、西海岸からの復路、KZOA TDM Track は、ほぼ真西へ向かって一直線で設定されていた日も多々ありましたっけ。

8月には本邦の航空路誌 (AIP) も電子化され (eAIP) たので、エコの観点から、これまでの紙媒体とはさよならしました。単に、加齢と多忙と金欠に加え差替えが億劫になってきた、だけなのですが....。
(※従来からの紙媒体(印刷物)の航空路誌も、引き続き提供されています)

届いた AIP JAPAN DVD も3枚になりました。桜の花がデザインされたレーベル、お洒落で、気に入ってます。

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過去記事....

復帰・復活できるパワーには遠く及びません。

が、先日来、ときどき管理画面を覗いてみると、こんな愚ブログにも足を運んで下さっている方が.....。

“箪笥にもならず家内の下駄になる”過去記事ばかりですが、その当時は、それでもそれなりに頑張って書いていたことを思い出し、表示させてみることにしました。

(前投稿の)“休止...” にて好ましくないと述べた、“無責任に放置”の状態になってしまうこと、申し訳なく思います。

コメントを頂戴してもリプライできるかは甚だ疑問であり、リプライできたとしても、それとて『気の向くままに』となってしまうであろうことはご容赦下さい。
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休止...

書きたい,紹介したいことが尽きたのではありません。

どうにも時間が自由になりません。

いろいろ考えましたが、無責任に放置してある状態は好ましくないと判断し、お休みさせていただくことにしました。

再開できるかどうか、約束はできませんが、これを書いているこの時点では、“いつか再開できれば”と考えております。

これまで、ご訪問いただいた皆様、コメントをいただいた皆様には大変お世話になりました。
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