日記

Hajime

ゆりかもめ

2009年08月05日 | Weblog


インド編が終わり、本屋にも出てました
本をスキャンしたままの写真なので汚くなってしまいましたが、ヴァラナシで撮ったプージャーの写真です

改めて見るとこの写真を撮る時、ポジションやポーズを結構苦心したのを思い出しました。周りに人も沢山いるし、一度きりの一瞬だけ、という感じだったので。何より暗すぎでした
でも大きい写真になって良かったです


早朝のガンガーでぼったくりの花売り(ガンガーに流す花)インド人とけんかして、


「せっかく朝のガンガーで気持ちよく過ごしてんのに花7つで200ルピー(本当は1つ5ルピーくらい)とは何事やねん!」
と怒鳴り

「200って言ったら200だ。そんなこと言ってるとお前に良いカルマはこねーよ!」
と言い返され

「カルマカルマって何でもカルマのせいにすんな、ボケが!テメーらぼったくってばっかで宗教も糞もないだろうが」

「何を糞ジャパニーズ!呪ってやる!」

「あぁ呪え呪え、アホが!」


と、それまで積もり積もったインド人への不信感が頂点に達し、よく喧嘩してしまったヴァラナシ
そしてその言い合いの1時間後に屋台で飯をおごってもらい、二人で仲良く朝ご飯食べたのもこの花売りの親父でした(花売りの親父というフレーズがちょっとあれですが.....)

一体なぜ仲直りしたのかすらよく覚えていません
何事もなかったように
「さっきは悪かったな。飯おごってやるから一緒にこいよ」
と言われ拍子抜けしてついて行った気がします

そんなヴァラナシ
あぁヴァラナシ

今でもヴァラナシから東京にいる私に
「俺店やめさせられて今仕事ないんだよ。どうしよう」
とかいうインド人から電話がかかってくるヴァラナシ
「まぁ頑張れよ」
としか言いようがありません

そんなヴァラナシ
うんこと牛と犬と死体と物乞いとヒンドゥー教の修行者とプージャーと旅人とぼったくりとガンガーのヴァラナシ

なんだかまた行きたくなってくるのはなぜか、ちくしょう!






ところで、今日朝から日本科学未来館にナショナルジオグラフィック米研究員スペンサー・ウエルズ博士の講演を聴きに行ってきました。

「私たちはどこから来たのか?」
をテーマに、現代人の遺伝子からアフリカで誕生以降世界に広がっていった人類の移動ルートや人類の多様性についての興味深い話を聞くことができました。

一番最初に挨拶された毛利衛氏が
「宇宙に2度行きましたが、2度目は宇宙からの地球の観察と調査であり、じっと地球を眺めているとまるでそれは生き物のようでした。そしてもし、ここで私が地球外生命体に連れ去られたとしたら、などと考えました。」
と話され、地球外生命体が、と話す毛利さんがなんだかやけに身近に感じられ、想像力と好奇心って素晴らしいと改めて思いました。


その他、知花くららさんや竹村真一氏(京都造形芸術大 文化人類学教授)、スペンサー・ウエルズ博士、森田由子さん(科学未来館科学コミュニケーター)がトークセッションを行い、日本人のルーツや人類の移動について、人々の容姿の違いについてなどについて話され興味深かったです。

といいつつも印象に残ったのは、
「宇宙的視野からでも、ミトコンドリアと核の融合という視点(ミクロな視点という意味)、から見ても5億年前まではみんなアフリカ人です」
という話でした。
意味云々より言葉と言葉のギャップとその文の分かりやすさになんだかすごい説得力がありました。

そして教授の方々の寡黙かつちょっと地味な雰囲気(トークセッションなのにほとんど話をふってもらえない人がいてすごく気になり、どちらかというとそういう人の話を聞きたくなった)と、知花さん(特にそれを取り巻く周囲の人々)のぎらぎらした雰囲気の違いがおもしろかったです。
そういう差も遺伝子的にどうなってんのかすごく気になります。