オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

604-8Gのホーンのデッドニングの対策 ~上下からの挟み込み~

2018-09-20 21:11:45 | スピーカー評価
 前回アッテネータの可変抵抗を固定抵抗化してほぼ、駄耳の私にとっての目標に近い原音に近い状態になっていますが、あと残件として残っているのが、同軸ホーンの共振です。これも結果的には18db/OctのHPFで落としているので聴感で判るような悪影響は無いとは思うが対策できればするに越したことは無い。8/26にアップした604-8Gの共振の確認で、マルチセルラホーンの共振が1.2KHz付近にあることと、手で上下から押さえ込むか重量物を乗せると軽減されることが判った。しかし重量物を乗せるのは固定が難しいし、手でずっと挟みこんでおくわけにもいかない。もっと簡単に上下を板で挟みこんで、中央にゴムを挟めば共振は押さえ込めるかもしれないと言うことでそれをやってみました。今回はあくまでやってみたと言うレベルです。青字追記

 ■1)用意した材料と、組み上げた形
 材料は、あり合わせですが、

 上の加工した板2枚と、加工前は右に2枚、挟み込むゴムは右下で左にナットと110mm長さのネジが4本あります。これを組み上げるとこんな感じになります。

 ゴムを上の板の下側に、また下の板には上に置いて、ホーンをはさみ込みます。

 ■2)ホーンを挟み込んだ状態
 これは、まず緩く挟み込んだ時は、

 この状態で、ナットが下にありますが、そこから伸びたネジの長さが13.5mmの時です。ナットを閉めこんで最も強く挟み込むと、ナットから伸びたネジが21mmまで長くなりますが、以下の状態。

 板が強く湾曲していますので、かなり強く挟み込んでいるのが板のたわみで判ります。これ以上ネジを締めると6mm厚の板が割れそう。

 ■3)測定の風景
 以下のように、前回(8/26)同様超ニアーで

 マイクは、ホーン先端から10cmの距離です。

 ■4)測定データ 超ニアーフィールドのFFT(前回と異なるのは、LP2020のヴォリューム値のみ)
 これは以下です。

 ①は、デッドニング無しで、②は緩く挟み込んだ時(ナット下のネジ=13.5mm)、③は板を最も強く湾曲させて強く挟み込んだ時(ナット下のネジ=21mm)で、④は前回もやりましたが、500gの加重(スマホ+デジカメ)を掛けた状態です。
 これを見ると、②でも少し共振は緩和されていますが、③ではそれよりはましとは言うものの期待していた程は共振が緩和されていません。やはり、重量物をのせる対策の方が効果はありそうです。

 挟み込みの板のセット自体がホーンにくっ付いているのでホーン含め全体で共振していると考えられる。従って、ネジか板をどこかに固定しないと共振を止めれないのでしょう。ホーンを重量で押さえ込むか固定物にくっ付けて共振を止めるか、ダンプ剤を塗布して共振を防止するのが正攻法と考えられるが3つとも難しい。そういえば、水晶粒防振構造をやっている”あんぷおやじ”さんもいますね。同軸であることのデメリットでもあります。別置きなら対策は容易。

 ■5)604-8Gの1.2KHzの共振のディップをFFTで測っていたサイト
 これが、”エンジニア の 独り言”というタイトルのサイトに上がっていました。物理現象は同じなので当たり前と言えば当たり前です。私は共振と思っていますが、この方の見解は共振ではないようです。URLは、下記。

 http://www.kozystudio.com/bu2bu2/6048h/604.htm
コメント
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