オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

604-8Gのアッテネータの固定抵抗化

2018-09-10 10:40:03 | オーディオ
 今回は、604-8Gのネットワークでコンデンサは、オリジナルを測って容量抜けに問題なしでOK,コイルは変更するのも大変なので置いといて、残るのはアッテネータ(以降可変抵抗型をATTと略す)ということで、アッテネータを固定抵抗に変えることにしたのでその話です。オーディオのプロであるWoody&Allenさんとコメントのやりとりをしている際に、Woody&AllenさんからATTの固定抵抗化もあるということをお聞きして、ピンときました。Woody&Allenさん、劇的な効果がありました。ありがとうございました。青字追記 更に緑字を追加

 ■1)ATTの問題
 ATTの音質劣化やガリの原因は巻線抵抗とセンターにあるブラシ接点(ワイパー、スライダー、摺動子)の内でも主にブラシ接点にあると言われている。
 ネットでもこれを分解しクリーニングしたのが出ている。ブラシ接点の軸等についてるグリスを除去したりコンパウンドでブラシ接点を磨いたりするのが結構大変。604-8Gと同じタイプのアッテネータ(JBL4343B用だが)を分解掃除するのが、”たもの部屋”というサイトで詳細に上がっています。高級品では、ロータリースイッチで抵抗を切り替えるタイプも使われており、私もJBL4331Aに2405Hを付けたときは、アルプスのロータリーSWに抵抗を付けて4段階に切り替えていた。
 またATTの経時劣化で、音がぼけるという人もいるし、サ行とタ行の声の”ザッ”という瞬間に歪感が出ると言う人もいる。使わないに越したことは無い。
 今の620Aでは、左右ともATTの位置は、導入初期に評価して最適位置を決めてある。従って、この位置を変える必要は無い。ということは、Woody&Allenさんから提案されたように抵抗は固定で良い訳だ。しかも抵抗値も1セットで固定なので切り替えも不要。
 正にコロンブスの卵。早速ATT⇒固定抵抗に変更することにした。
 
 ■2)ATTの抵抗値の測りなおし (尚、端子1/2/3は、右から順番に自分で決めてマジックで書いたものです。)
 8/18にネットワークの部品を測定したのは、LCRメーターだったが、不足の抵抗を買いに行く時にテスターの方が店頭で測りやすいので、デジタルテスターで測りなおした。先ずは、右のATTの端子1(右端)と端子2(中央)を測った。

 15.5Ωです。次は、右のATTの端子3(左端)と端子2(中央)を測った。

 4.0Ωです。次は左のATTの端子1(右端)と端子2(中央)を測った。

 18.4Ωです。次は左のATTの端子3(左端)と端子2(中央)を測った。

 2.6Ωです。
 この結果から計算すると、右側のATTの減衰量は8Ωで3.8db(2.8Ω/14.6Ω)、左側のATTの減衰量は8Ωで3.1db(2.4Ω/18.6Ω)、となる。

 ■3)不足抵抗の購入
 今回手持ちで2個があったので、不足2個を、またもや千石電商さんで購入した。

 タクマンのセメント抵抗で@60円。これは、抵抗温度係数が、±200ppm/℃と、同じタクマンの酸化金属皮膜抵抗の、±350ppm/℃より優れています。音は大して変わらないと思うので温度係数が良いのを選びたくなります。5Wがあるのは、この2種位でしたので、また2405でも使っていて良い音なので、妥当な選択と思います。

 ■4)5Wの選択理由
 そもそも、下のグラフのようにLP2020A+が歪率で10Wが限界なので10W以上は不要。9/4に紹介したブログから引用し追記すると、
 コンサートホールの客席におけるピーク音圧レベルが109dB。ステレオアンプでは2ch同時出力で109dB達成できればいいので、片chの場合は3dBマイナスして106dBが目標。620Aの能率が103dBですので、アンプは2Wあれば良い。これは距離1mの場合ですので2mで実際は聞いているので、2×2=4倍で8Wあれば、109dbが確保できます。109dbは自宅で出したら、妻と娘からイエローカードが出ます。現実には電力容量は5Wで充分です。2405のATTの抵抗も爆音で聴いている時に触っても全く暖かくはならない。因みに普段聴いている音量で0.05W程度、爆音でも0.1W程度と思います。

 ■5)使用する抵抗の測定
 先ずは、上の順番で、右のATTの端子1(右端)と端子2(中央)15.5Ωの代替です。これは手持ち分。
 定格(手持ち)は15Ωでジャスト15.5Ωです。次は、右のATTの端子3(左端)と端子2(中央)4.0Ωの代替です。

 定格(タクマン)は3.9Ωで、実測は4.1Ωです。次は左のATTの端子1(右端)と端子2(中央)の代替で18.4Ωです。

 定格(タクマン)は18Ωで、実測は18.6Ωです。次は左のATTの端子3(左端)と端子2(中央)の代替で2.6Ωです
 定格(手持ち)は2Ωで、実測は2.5Ωです。

 ■6)固定抵抗への改造
 以下のように、端子2をラグ板にして、抵抗2本をハンダ付けして、従来のケーブルを生かして逆側にハンダ付けしました。先ずは、右側で手前に見える抵抗が15Ωで、

 抵抗は固定しましたが、接触が怖いので、ATTに養生テープを貼っています。次は、左側で


 ■7)固定抵抗への改造後のFFT
 測定は以下の状態で、右端の三脚上にあるマイクで左側~来る音を撮っています。

 620Aの外に4331Aがありこれはサブウーハーで2231Aのみ使用しています。前から見ると、4331Aは見えませんが、

 こんな感じです。
 先ずは、Wave.Gene.で、 
 上段がATTで下段が固定抵抗ですが、差はありません。と記載しましたが③をよく見ると、ディップ(1.7KHz、2KHz、5KHz、7KHz等)が①より軽減され、凹凸もスムーズ化されていますので右側は明らかにツイータ領域が改善されています。次はMY SPEAKERです。

 これも差はありません。と記載しましたが、2KHz~5KHzの上下ピークの縦幅が②が①より2db位小さいと見ることも出来ますので改善されています。(③の4KHz~5KHzも同様)下の右は、LP2020A+のヴォリュームを11時まで上げたもので、今はこれで聴いています。アンプのなるべく歪の少ないおいしい領域(8Ωなら3~6Wが良好)を使いたいのでヴォリュームを上げました。

 ■8)固定抵抗への改造後の試聴
 9/8からこれで聴いていますが、ソースにもよりますが、ほぼ生の音になりました。それが判るのは、例えばロイ・へインズの”ウィ・スリー”の1曲目のドラムとシンバルです。ドラムの一音一音がはっきり分かれて聴こえる。シンバルも然り。音離れと言う言葉を以前の段階で使っていたのが恥ずかしいという位違います。またスティックの動く軌跡が眼の前に見えるように綺麗にスネアーからシンバルという風にビジュアル的に移動します。プレゼンスがあるという状態。最近のソースでは、クラシック音楽館の2/4のインバルのマーラーの5番が迫真の演奏で再現。その後の日下さんのグループの最後に男性が叫ぶ”ブラボー”の声と拍手が生の音のように再現されます。拍手はパルスなので歯切れが出ないとピークカットされてペチャペチャという音になりがちですが、きっちりピークが出る”パチパチ”音が出ます。それと楽器や声の聴こえ方が前と全く異なり、何か芯が強固になったような気がします。これは、ダイナ・ショア&B.B.KINGの”グローリー・オブ・ラブ”を聴いていると実感します。ダイナ・ショアのヴェルヴェット・トーンのシャウト”特にYou’ve got to win a little,and lose a littleと叫ぶ所”とB.B.KINGのゴスペルタッチのド太い声がライブ的に迫ってきます。You Tubeでも聴けます。CHANTZ(Chantz R.Powell)の ”MACK THE KNIFE”の最初のタップがエッジが立ってビッグバンドの音もド迫力。まあ、オーディオの感想というのは、プラシーボも多分にあると思いますが。
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