前回は、アッテネーターで今まで使ってきた8Ω系について4331Aに2405Hを付けていた12db中心のものから、620A+2405Hでの5dbのものまでの経緯をお話した。しかし、最近2405を手に入れてインピーダンス測定をして、使用域の6KHz以上で10~12Ωということが判ったので10Ω付近のアッテネータに変更する検討をした。
■1)2405の実測インピーダンス
これは、前にも上げたが、

となり、これから使用域の6KHz以上で10~12Ωということになります。従って、アッテネータの出力インピーダンスも、同じ10Ω~12Ωの間になれば、インピーダンス整合して電力ロス及び反射波の無い伝送をすることが出来ます。もちろん、オーディオの帯域ではそこまで気にすることは無いと言う前に紹介したサイトの説明も理解してますが、合わせるに越したことはありません。
■2)L型アッテネータのインピーダンスの決定
これは、以下のようにしました。

狙い目の減衰量をー4.5db、ー4.3dbと決めてそれぞれについて11Ω、10Ω、9Ω、8Ωの場合のL型アッテネータのR1、R2を出したのが上の2表です。これを見ていると、R1は、4Ω付近、R2は、15Ω付近になります。手持ちの抵抗で、この付近になるものをテスターで測ってみると、4Ω付近は、4.2Ω(定格1.2Ω+2.7Ω)となり、15Ω付近は、15.4Ω(定格15Ω)が2セットありました。左上の表でこの値は、丁度11Ωと10Ωの中間になりますので、10.5ΩについてR1、R2を出してみると、左の中央の表に示したように、R1=4.2Ω、R2=15.5Ωとなりほぼ合致した値が得られました。これだと、抵抗3個と少ない個数でATTが形成できる。抵抗は音を汚すと言うことも言われていますので、なるべく少ない個数で形成できるのも有利と考えます。
■3)2405用 L型アッテネータ 10.5Ω系ー4.5dbについて
以下にて説明。

R1については、左側/右側がそれぞれ、テスター実測で4.2Ω/4.2Ωと同じ。R2については、実測で15.3Ω/15.4Ωとなります。設定の減衰量は、-4.5dbですが、以下のURLで再計算で出てくる減衰量は、左側/右側がそれぞれ、-3.7db/-3.7dbとなります。
前回のアップで示したように、8Ω系で従来使っていた実際の使用抵抗では、ー4.3db/-4.5dbですので若干減衰量が小さい。しかし出力インピーダンスが、8Ω系の時に6.2Ωだったのが、10.5Ω系で8.9Ωと3Ω近く上がったので、2405の10~12Ωに近くなりマッチングが改善されていると思う。但し、上の【10.5Ω系の説明】の四角で囲んだ部分の入出力インピーダンスと減衰量の数値は、下記URLでR1、R2のみを入れて出した値ですので参考値です。以下が8Ω系のアッテネータを外したもの。

http://www5.atpages.jp/gampf/calc/attcalc03.html
■4)2405用 L型アッテネータ 10.5Ω系ー3.7dbでの試聴
2/10からこれで聴いていますが、例えば2405Hから2405に変えたような大幅な変更なら数%レベルの向上とかになりますが、ATTのインピーダンスを2.5Ω上げるレベルの変更は、変化しても0.数%レベルの向上というレベルになります。従って、例えば前者が、95%から98%への改善になるとすれば、今回は98%から98.5%への改善と言う感じになります。8Ω系でも十分演奏者がそこに居るような感覚にさせてくれましたが、10.5Ω系では更に瑞々しいライブ感が得られました。
■1)2405の実測インピーダンス
これは、前にも上げたが、

となり、これから使用域の6KHz以上で10~12Ωということになります。従って、アッテネータの出力インピーダンスも、同じ10Ω~12Ωの間になれば、インピーダンス整合して電力ロス及び反射波の無い伝送をすることが出来ます。もちろん、オーディオの帯域ではそこまで気にすることは無いと言う前に紹介したサイトの説明も理解してますが、合わせるに越したことはありません。
■2)L型アッテネータのインピーダンスの決定
これは、以下のようにしました。

狙い目の減衰量をー4.5db、ー4.3dbと決めてそれぞれについて11Ω、10Ω、9Ω、8Ωの場合のL型アッテネータのR1、R2を出したのが上の2表です。これを見ていると、R1は、4Ω付近、R2は、15Ω付近になります。手持ちの抵抗で、この付近になるものをテスターで測ってみると、4Ω付近は、4.2Ω(定格1.2Ω+2.7Ω)となり、15Ω付近は、15.4Ω(定格15Ω)が2セットありました。左上の表でこの値は、丁度11Ωと10Ωの中間になりますので、10.5ΩについてR1、R2を出してみると、左の中央の表に示したように、R1=4.2Ω、R2=15.5Ωとなりほぼ合致した値が得られました。これだと、抵抗3個と少ない個数でATTが形成できる。抵抗は音を汚すと言うことも言われていますので、なるべく少ない個数で形成できるのも有利と考えます。
■3)2405用 L型アッテネータ 10.5Ω系ー4.5dbについて
以下にて説明。

R1については、左側/右側がそれぞれ、テスター実測で4.2Ω/4.2Ωと同じ。R2については、実測で15.3Ω/15.4Ωとなります。設定の減衰量は、-4.5dbですが、以下のURLで再計算で出てくる減衰量は、左側/右側がそれぞれ、-3.7db/-3.7dbとなります。
前回のアップで示したように、8Ω系で従来使っていた実際の使用抵抗では、ー4.3db/-4.5dbですので若干減衰量が小さい。しかし出力インピーダンスが、8Ω系の時に6.2Ωだったのが、10.5Ω系で8.9Ωと3Ω近く上がったので、2405の10~12Ωに近くなりマッチングが改善されていると思う。但し、上の【10.5Ω系の説明】の四角で囲んだ部分の入出力インピーダンスと減衰量の数値は、下記URLでR1、R2のみを入れて出した値ですので参考値です。以下が8Ω系のアッテネータを外したもの。

http://www5.atpages.jp/gampf/calc/attcalc03.html
■4)2405用 L型アッテネータ 10.5Ω系ー3.7dbでの試聴
2/10からこれで聴いていますが、例えば2405Hから2405に変えたような大幅な変更なら数%レベルの向上とかになりますが、ATTのインピーダンスを2.5Ω上げるレベルの変更は、変化しても0.数%レベルの向上というレベルになります。従って、例えば前者が、95%から98%への改善になるとすれば、今回は98%から98.5%への改善と言う感じになります。8Ω系でも十分演奏者がそこに居るような感覚にさせてくれましたが、10.5Ω系では更に瑞々しいライブ感が得られました。