time goes by

機内持ち込みサイズのスーツケースひとつで、気ままにひとり旅。
日付変更線を越えて、さて、次は何処へ・・・。

Vatican 2008 / ファッショナブルなスイス衛兵

2009-10-31 | Vatican

カトリックの総本山バチカン市国の警備は、100人前後のスイス衛兵隊で構成されています。
隊員は皆カトリックのスイス市民で、スイス軍で一定の訓練を受けた者とされていて、伝統として剣やハルバードの訓練も受けているそうです。
サン・ピエトロ大聖堂の関係者用入口には、ハルバードを持った衛兵が立っています。
こちらは、バチカン市国の職員用口である聖アンナの門 [Porta Sant'Anna / St. Anne's Gate] を警備する衛兵です。
ミケランジェロのデザインと言われているコスチュームは、ルネサンス風でとってもおしゃれです。


[関連記事]
Vatican 2008 / スイス衛兵 [2008-06-10] 

Arezzo 2008 / 聖十字架伝説

2009-10-28 | Italy

イタリア中部のトスカーナ州南東部に位置する、エトルリア時代の面影を残す街アレッツォ。
この街には、イタリア初期ルネサンスを代表するアレッツォ近郊出身の画家、ピエロ・デッラ・フランチェスカ [Piero della Francesca] が残した最高傑作のひとつと言われているフレスコ画、“聖十字架伝説”[Leggenda della Santa Croce] が見られるサン・フランチェスコ教会 [Chiesa San Francesco] があります。
そして、そのフレスコ画と共に見どころなのは、祭壇に吊るされた十字架上に磔となったキリストです。


[関連記事]
Arezzo 2008 / サン・フランチェスコ教会 [2008-05-05]
Arezzo 2008 / 市庁舎 [2008-09-26]

Wien 2008 / ハプスブルク家のコレクション

2009-10-27 | Austria

先日、「THE ハプスブルク」 展に行ってきました。
今回出展されているのは、このウィーン美術史美術館 [Kunsthistorisches Museum / Museum of Art History] とハンガリーにあるブダペスト国立西洋美術館所蔵の、ハプスブルク家ゆかりの絵画や工芸品です。
美術史美術館は、リンクシュトラーセ [Ringstraße] (通称リンク)沿いのマリア・テレジア広場 [Maria Theresien Platz] にあり、広場の中央にあるマリア・テレジアの銅像を挟んで、自然史博物館 [Naturhistorisches Museum / Natural History Museum] とシンメトリーに建っています。
1891年に開館し、ハプスブルク家の人々の肖像画を始め、古代から19世紀に至るヨーロッパ各地の美術品が収蔵されています。


[関連記事]
Wien 2008 / 自然史博物館 [2009-05-26]
Wien 2008 / オーストリア唯一の女帝 [2009-08-22]

Cesky Krumlov 2008 / レストランの庭

2009-10-22 | Czech

ヨーロッパの秋は、紅葉よりも黄葉が目立ちます。
葉の細胞内にある葉緑体の中には、緑のクロロフィルと黄色のカロチノイドという色素があり、黄色く色づくのは、冬が近付くと光合成を行なわなくなり、水や養分が運ばれなくなってクロロフィルが壊れ、隠れていた黄色の色素カロチノイドが表面に出るからなんだそうです。

これは、チェスキー・クルムロフの街を散策中に見つけた、ヴルタヴァ河 [Vltava] に面した風情のあるレストランの庭です。


[関連記事]
Wien 2008 / シェーンブルン宮殿の庭 [2008-11-11]

Paris 2009 / セーヌ河岸

2009-10-18 | France

今夜のテレビは、フランス尽くしでした。
まず、TBSの 『THE 世界遺産』。今回のテーマは、ずばり “パリのセーヌ河岸” でした。
ルーヴル宮殿 [Palais du Louvre / Louvre Palace] やグラン・パレ [Grand Palais]、オランジュリー美術館 [Musée de l'Orangerie] など、セーヌ河岸の美しい建造物と風景が映されました。
続いてBS-TBSで放送されたのが、『空から見るセーヌ』。昨年放送された番組の再放送で、“完全空撮!フランスの母なる大河776キロ” と題された2時間番組です。
ブルゴーニュ地方から流れて北西に向かい、パリを通ってノルマンディー地方を流れ、イギリス海峡に注ぐまでのセーヌ河を辿って行く映像は、とても美しく圧巻でした。
途中パリはもちろん、ヴェルサイユ宮殿、シャンパーニュ地方のトロワやノルマンディー地方のルーアンの街の様子も流れました。
そして、この番組と少し被っていたのが、(直接的な関係はないのですが)フィギュアスケートの 『グランプリ・シリーズ フランス大会』 でした。
男子フリーが見れなかったので、この後BSの放送で見ようと思います。

写真は、シテ島とパリ左岸を結ぶサン・ミシェル橋 [Pont Saint-Michel] からの、セーヌ河の様子です。


★『THE 世界遺産』 は、BS-TBSで10月24日(土)午後7時から同内容が放送されます。


[関連記事]
Paris 2009 / 朝もやのセーヌ河 [2009-03-12]
Paris 2009 / セーヌ河 [2009-04-18] 

Wien 2008 / ハプスブルク家の心臓

2009-10-17 | Austria

ハプスブルク家の遺骨はカプツィーナ教会 [Kapuzinerkirche / Capuchin Church] に葬られていますが、公の葬儀が済んだ後、心臓はこのアウグスティナー教会 [Augustinerkirche / Augustinian Church] に、心臓以外の内蔵はシュテファン大聖堂 [Stephansdom / St. Stephen's Cathedral] に葬られます。
アウグスティナー教会は、ハプスブルク家の人々の結婚式が行われた教会でもあり、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世とシシィの愛称で知られる皇后エリザベートの婚礼もここで行われました。
ホーフブルク王宮 [Hofburg / Hofburg Imperial Palace] 内にあり、国立歌劇場(通称オペラ座)[Wiener Staatsoper / Vienna State Opera] の裏手にあり、入口は狭い通りに面していて派手な造りではないので通り過ぎてしまいがちですが、細い鐘楼が目印です。
いずれ紹介しますが、中は宮廷教会の名にふさわしく、とても美しい教会です。


[関連記事]
Wien 2008 / シュテファン大聖堂 [2009-01-27]
Wien 2008 / ハプスブルク家の人々が眠る場所 [2009-10-16]

Wien 2008 / ハプスブルク家の人々が眠る場所

2009-10-16 | Austria

ハプスブルク家関連が続きますが、これはウィーンのカプツィーナ教会 [Kapuzinerkirche / Capuchin Church] です。
ここは皇帝納骨所のある教会で、歴代の皇帝とパプスブルク家親族の人々の棺が安置されています。
ファサードに絵が描かれている以外、外観はとても質素で、内部も厳かで落ち着いた教会です。

Wien 2008 / ハプスブルク家の離宮

2009-10-15 | Austria

現在、東京の国立新美術館では、ウィーン美術史美術館とブダペスト国立西洋美術館所蔵の 「THE ハプスブルク」 展が開催されています。
ハプスブルク家が主に夏の離宮として使用したシェーンブルン宮殿 [Schloss Schönbrunn / Schönbrunn Palace] は、1565年に神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世が土地を買い、1693年にレオポルト1世がハプスブルク家の狩猟のための別荘をこの地に建て、マリア・テレジアが居城にすることと決め、彼女の在位時代に現在の形に完成させました。
これは、宮殿の大庭園グレイト・パルテア [Großes Parterre / The Great Parterre] から見た宮殿の姿です。

※パルテアとは、庭園の中で花壇と芝生や通路を美的に配列した部分のことを指します。


[関連記事]
Wien 2008 / シェーンブルン宮殿の庭 [2008-11-18]
Wien 2008 / シェーンブルン宮殿 [2008-11-29]
Wien 2008 / 美しい泉 [2009-03-13]
Wien 2008 / シェーンブルン宮殿 [2009-04-06]

Chartres 2009 / フランスの焼き菓子

2009-10-11 | gourmet

フランス国内で最も美しいゴシック建築のひとつと言われている、ノートルダム大聖堂 [Cathédrale Notre-Dame de Chartres] がある街、シャルトルのカフェ 「La Chocolaterie」(ラ・ショコラトリー)です。
Chocolaterieとは、フランス語でチョコレート屋さんのことを言いますが、店内にはチョコレートはあまりなく、クッキーやカラフルなマカロンがたくさん並んでいました。
どれも美味しそうで選ぶのに迷いましたが、プティ・サイズで4種類選んでみました。
上の写真の左から、カヌレ、フィナンシェ、ピスタチオのマカロン、手前がマドレーヌです。



2階もカフェ・スペースになっていて、地元の人たちで大繁盛していました。
オーダーをしてからテラス席で待っていたのですが、忘れられているのかな~と心配になるくらい待ちました。
実は、列車の時間が迫っていてあんまりゆっくりしていられなかったのですが、目の前に出されたカプチーノのクリームを見たら、そんな焦りもどこかに消えてしまいました。(笑)


カプチーノにもプティ・フィナンシェが付いていました。
カヌレは、外はパリパリで中はしっとり。今まで食べたカヌレの中でも群を抜いていました。
あまりマカロンは好きではないのですが、ピスタチオが好きなのと、折角フランスにいるんだからということでマカロンを食べてみたのですが、この形がいびつな手作り風のマカロンは、ほどよい甘さにピスタチオの風味がまろやかに混ざって、思いのほか美味しく、ただひたすら甘いという印象だったマカロンのイメージが少し変わりました。
フィナンシェとマドレーヌはバターが効いていて、カプチーノのクリームはあまり甘くなく、どれも全部美味しく戴きました。


【La Chocolaterie】
住所 ; 2, Place du Cygne 28000 Chartres, France
OPEN ; 月~土8:00~19:30、日10:00~19:30
街の中心、マルソー広場 [Place Marseau] とスイーニ広場 [Place du Cygne] の角。


Praha 2008 / スペイン・シナゴーグ

2009-10-08 | Czech

プラハの旧市街には、ヨゼホフ [Josefov] というユダヤ人地区があります。
かつて欧州各地にあったユダヤ人地区は、ナチス・ドイツによってそのほとんどがなくなりましたが、ヨゼホフは例外でした。
そのため、シナゴーグ(ユダヤ教の礼拝堂のこと)や墓地がそのままの姿で残されています。
これはプラハで最も古いシナゴーグ、スペイン・シナゴーグ [Španělská synagoga / The Spanish Synagogue] です。
ここは戦争中に、ナチスがチェコのユダヤ人から没収した財産を保管しておく場所として使われていました。

Firenze 2008 / 天井の最後の審判

2009-10-07 | Italy
 
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 [Basilica di Santa Maria del Fiore] のドゥオモのクーポラは、フィレンツェの象徴とも言えますが、そのクーポラの内側には、ジョルジョ・ヴァザーリ [Giorgio Vasari] とその弟子たちの手による “最後の審判”[Il Giudizio Universale / The Last Judgement] が描かれています。
クーポラに上る階段の途中から、この六角形の天井に描かれたフレスコ画を間近で見ることができます。


[関連記事]
Firenze 2008 / ジョットの鐘楼から [2008-03-10]
Firenze 2008 / ドゥオモ [2008-07-02]

Paris 2009 / ミロのヴィーナス

2009-10-06 | France

ルーヴル美術館に展示されている、ミロのヴィーナス [Vénus de Milo] です。
美術の教科書に必ず載っているこの彫刻は、古代ギリシャで制作されたもので、作者は不明です。
1820年にエーゲ海のミロス島で発見され、その後修復されてルイ18世に献上され、ルイ18世がルーヴル美術館に寄付しました。
ミロのヴィーナスは、ギリシャ神話のアフロディーテの像と言われています。
アフロディーテは愛と美と性の女神というだけあって、気品があって優雅で、迫力すら感じられます。
世界的に有名な人気作品なのに、普通に通路の途中にあり、ガラス・ケースの中にあるでもなく、僅かな柵で回りを囲んでいるだけで、至近距離で360度見ることができます。

 正面から。背景も豪華です。

Wien 2008 / ザンクト・シュテファン大聖堂

2009-10-02 | Austria

今年は日本とオーストリアの修交140年の年で、「日本オーストリア交流年2009」 と題されたイベントが、両国で開催されています。
その内のひとつ、『クリムト、シーレ ウィーン世紀末展』 に行ってきました。
クリムトとシーレ以外にも、いろんなアーティストの作品が展示されていました。
5つのテーマに分かれていて、最初の第1章に展示されていた、ライムント・フォン・シュティルフリート [Raimund von Stillfried] の作品 “ザンクト・シュテファン大聖堂”[St. Stephan] は、やはり実際にこの目で見ているところということもあってか、とても惹かれました。
シュテファン大聖堂 [Stephansdom / St. Stephen's Cathedral] 内の、ゴシック様式の柱と天井のヴォールトが、とても丁寧に描かれていました。
ライムント・フォン・シュティルフリートのことは知らなかったので、画像検索をかけてみるとビックリ。
日本を題材にした写真がたくさん! Wikipediaによると、彼は写真家で明治時代に横浜に住み移り、1875年まで写真スタジオを運営していたそうです。


★ウィーン・ミュージアム所蔵 『クリムト、シーレ ウィーン世紀末展』
  9月16日~10月12日 / 東京日本橋高島屋8階アートギャラリー
  10月24日~12月23日 / 大阪サントリー・ミュージアム天保山